【小1算数】「合わせて」はわかるけど「どっちが多い?」でフリーズ!?パパと娘の『文章題』攻略奮闘記

小1ドリル

「パパ……これ、たしざん? それとも ひきざん?」

ある日、リビングに響いたのは、鉛筆を握りしめたまま天井を仰ぐ娘の力ない声でした。

今回の問題は、文章を読んで足し算か引き算か自分で式を書く問題です。

これまでの計算ドリルなら、「3+2」は「5」、「8-1」は「7」と、反射神経で解いていた娘。しかし、そこに「言葉」という要素が加わった途端、彼女の思考回路は完全に停止してしまったようです。

「国語」ができなきゃ「算数」ができない!?

娘が躓いていたのは、こんな問題でした。

例題: 大きな水槽に金魚が9匹、小さな水槽に6匹います。 全部で何匹ですか? また、そこから5匹あげました。残りは何匹ですか?

大人からすれば一瞬です。でも、娘にとっては迷宮入り。 「『全部で』って言われたら増える気がするけど……『あげました』ってことは、金魚さんはどこかに行っちゃうんだよね?」

娘のつぶやきを聞いて、僕はハッとしました。 これは単なる計算問題じゃない。状況をイメージして、それを数式に翻訳する「国語力」の問題なんだ、と。

「よし、わかった。今日は助っ人を呼ぼう!」

僕はおもちゃ箱から、娘が幼稚園の頃から大事にしている「クマの人形」と「ウサギの人形」を引っ張り出してきました。

作戦1:劇団「パパと娘」結成! 〜たし算編〜

「いいかい? 今からこのテーブルは舞台」

「まずは『たし算』の世界に行ってみよう」

僕はクマとウサギをテーブルの端と端に座らせました。

パパ:「クマくんの家に、ウサギちゃんが遊びに来ました。合わせて何人?」 娘:「2人!」 パパ:「正解! じゃあ、そこにパパと娘ちゃんもみんなで車に乗ってお出かけします。何人乗ってる?」 娘:「えっと……4人! 増えた!」

ここで僕は、畳み掛けるように「たし算ワード」を連発しながら、人形やお菓子を動かしました。

  • 「お友達が来ると?(増える!)」
  • 「お菓子を5人が持ってきました。スプーンを用意すると何個いる?(5個!)」
  • 全部で何個? みんなで何人?」

「わかった! 『集まる』とか『来る』とか『一緒になる』時は、たし算だね!」 娘の目が輝き始めました。人形を動かすことで、「集まる=増える=たし算」というイメージが体感できたようです。

作戦2:最大の難関「どっちが多い?」 〜ひき算の罠〜

「じゃあ次は、『ひき算』の世界だ」

ここまでは順調でした。 「クッキーを2人が食べたら?」「残りは?」 これには娘も「減るからひき算!」と即答。「家に帰ると?」も、いなくなるからひき算だと理解できました。

しかし、最大のボスキャラは突然現れました。

パパ:「クマくんはクッキーを8個持っています。ウサギちゃんは5個持っています。どっちが多いですか? また、ちがいはいくつですか?」

娘の手が止まります。 「えっと……くまくんが多いのはわかる。でも、『多い』んでしょ? 『多い』ってことは、増えるから……たし算?」

出たー!! これだ!! 「多い」という言葉の響きに引っ張られて、足そうとしてしまう現象。

僕は、あえて大袈裟に人形を並べ替えました。 くまくんのクッキー8個を一列に。その下に、ウサギちゃんのクッキー5個を一列に並べて、ペアを作ります。

パパ:「見てごらん。ペアを作っていくと、くまくんの方だけ、ペアになれないクッキーがはみ出してるよね?」 娘:「うん、3個はみ出してる」 パパ:「そう! この『はみ出した部分』を知りたい時は、どうすればいい? ペアになった5個分を、くまくんの8個から取り除いたら、はみ出しっ子が見えるよね?」

娘はしばらくクッキーを見つめていましたが、やがてハッとした顔で言いました。 「そっか! 比べっこする時は、同じ数だけ『引いて』あげないと、どっちがどれだけ多いかわからないんだ!

  • 「どっちが多い?」
  • 「ちがいはいくつ?」

この言葉が出たら、それは「比べっこ」の合図。比べっこの正体は、ひき算。 これを理解させるのが今日一番のハイライトでした。

作戦3:無の世界「0(ゼロ)」

最後に、ちょっとだけ不思議な「0」の話。

「お皿にクッキーがありません。これは数字で言うと?」 「ゼロ!」 「じゃあ、くまくんが『0個』クッキーを持ってきました。お皿のクッキーは増えた?」 「ううん、なにもないもん。増えないよ」 「だよね。じゃあ、そこから『0個』食べました。減った?」 「食べてないじゃん! 減らないよ!」

「0は、何もないこと。だから、足しても引いても、数字は変わらない」

これは感覚的にすぐ理解できたようで、「なんだ、0ってラッキー問題じゃん!」と娘は余裕の表情。

まとめ:1日じゃ無理!日常会話で「算数脳」を育てよう

「人形劇」で、娘はかなり文章題のイメージが掴めたようでした。 でも、最後に娘が一言。 「パパ、頭つかれたー。もうわかんなくなってきた」

そう、小学1年生の集中力はそんなに長く続きません。それに、今日わかったからといって、明日も覚えているとは限らないのが子どもというもの。

この単元は、机の上だけで理解しようとするのは難しいと痛感しました。 だからこれからは、日常会話の中にさりげなく「算数」を忍ばせることにします。

  • スーパーで:「ママとりんご、合わせて何個カゴに入れた?」
  • お風呂で:「アヒルのおもちゃ、お湯から出したら残りは何個?」
  • おやつの時に:「パパと娘ちゃん、チョコの数どっちが多い違いはいくつ?」

焦らず、急がず。 生活の中で「言葉」と「数」を結びつける練習を、娘と一緒に続けていこうと思います。

他にもいい方法があればコメントで教えてください。

【練習問題】算数トレーニング(全10問)

今日のお話を思い出しながら、お子さんと一緒に解いてみてください。「式」と「答え」をセットで答えてね!


基本レベル:まずは「増える」か「減る」か考えよう

Q1. ウサギちゃんは、どんぐりを 3こ 持っています。 くまくんが、どんぐりを 4こ くれました。 ウサギちゃんのどんぐりは、あわせて 何こになりましたか? (式:       )答え(    )

Q2. お皿の上にクッキーが 8枚 あります。 パパが 2枚 食べました。 残りは 何枚ですか? (式:       )答え(    )

Q3. バスに お客さんが 5人 乗っています。 バス停についても、0人(だれも)乗ってきませんでした。 バスのお客さんは、全部で 何人ですか? (式:       )答え(    )

Q4. 冷蔵庫に プリンが 4こ あります。 今日は 0こ 食べました(ひとつも食べませんでした)。 プリンは 残りは 何こですか? (式:       )答え(    )


中級レベル:言葉に注目!「比べっこ」できるかな?

Q5. 赤色のチューリップが 6本 咲いています。 白色のチューリップが 2本 咲いています。 どちらが 多いですか? また、ちがいは 何本ですか? (多いほう:    )(式:       )答え(    )

Q6. くまくんは、メダルを 9枚 集めました。 ウサギちゃんは、メダルを 5枚 集めました。 ウサギちゃんは、くまくんより 何枚 少ない ですか? (式:       )答え(    )

Q7. 公園の砂場に、男の子が 3人、女の子が 4人 います。 子どもは みんなで 何人いますか? (式:       )答え(    )

Q8. 本棚に 本が 10冊 ありました。 3冊 とって読みました。 本棚には、あと何冊 残って いますか? (式:       )答え(    )

Q9. くまくんは、アメを 7こ 持っていました。 ウサギちゃんに 7こ あげました。くまくんの手元には、何こ 残って いますか? (式:       )答え(    )


上級レベル:これが解けたらすごい!(難問)

Q10. カゴの中に ミカンが いくつか入っていました。 くまくんが 3こ 食べたら、カゴの中身は 5こ になりました。 食べる前、ミカンは いくつ入っていましたか? (式:       )答え(    )


解答

  • Q1 式:3+4=7 答え:7こ
  • Q2 式:8-2=6 答え:6枚
  • Q3 式:5+0=5 答え:5人
  • Q4 式:4-0=4 答え:4こ
  • Q5 多いほう:赤色 式:6-2=4 答え:4本
    • ポイント:「ちがい」を求める時はひき算だよ!
  • Q6 式:9-5=4 答え:4枚
    • ポイント:「少ない」を聞かれても、計算は「大きい数から引く」よ!
  • Q7 式:3+4=7 答え:7人
  • Q8 式:10-3=7 答え:7冊
  • Q9 式:7-7=0 答え:0こ
  • Q10 式:5+3=8 答え:8こ
    • 解説(難問):これは「はじめの数」を求める問題です。「食べたら減って5になった」ので、元に戻すには、食べた分を「足し」てあげます。お子さんが迷っていたら、実際にミカンやおもちゃを置いて、「食べる前の時間を巻き戻してみよう!」とやってみてください

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