小学一年生になり、ひらがなやカタカナを覚えたと思ったら、いよいよ新しい試練(?)が始まりました。そう、「漢字」です。
ある日曜日。昼下がりのぽかぽかとしたリビングで、コーヒーを飲んでくつろいでいた私のところに、娘が真新しい漢字ドリルを胸に抱えてトコトコとやってきました。
「パパ、あのね、漢字のお勉強、一緒にしよ?」
そんな上目遣いで言われたら、どんな用事があっても後回しにしてしまいますよね(笑)。
というわけで、今回は記念すべき初めての漢字学習、テーマは「一から十までの漢数字」です。 ただノートに真っ黒になるまで書いて暗記するだけじゃ、せっかくのお休みなのにちょっと退屈ですよね。ここはパパの腕の見せどころ。ただ形を覚えるだけでなく、日本語ならではの「数え方」と、娘の豊かな「想像力」をフル回転させて、遊びながら覚えてみることにしました。
鉛筆は魔法のステッキ!「一・二・三」と「本」の数え方
まずは基本中の基本、「一」「二」「三」です。 これは横線を引くだけのシンプルな形。でも、ただ書くよりも実際に「形」を作ったほうが面白いと思い、娘のお気に入りの色鉛筆が入った筆箱を持ってきました。
「いいかい?このピンクの鉛筆を横にポツンと置くと……ほら、『一』の完成!」 「あ、ほんとだ!」 「じゃあ、この鉛筆、どうやって数えるか知ってる?」 娘は少し首をかしげてから、「いっこ?」と答えました。
「惜しい!鉛筆みたいに細長いものはね、『本(ほん)』って数えるんだよ。だから、いっぽん」 「いっぽん!」 「そう!じゃあ、水色の鉛筆をもう一本下に置いたら?」 「『二』!にほん!」 「大正解!最後にもう一本、黄色の鉛筆を置いたらどうなる?」 「『三』!さんぼん!」
色鉛筆を並べながら、長さの違う三本線を作る娘。一番下は一番長くするんだよ、と教えると、鉛筆の長さを一生懸命見比べて選んでいました。漢字の形を指先で覚えつつ、「いっぽん、にほん、さんぼん」と声に出すことで、細長いものの数え方もバッチリです。
想像力の扉を開こう!「四・五・六」の世界
さて、ここからが少し難関。「四」からは画数も増えて、鉛筆だけじゃ作れません。ここからはパパと娘の「想像力」の出番です。
「『四』はね、四角い箱の中に何か楽しいものが入っている形に似てない?たとえば、元気なワンちゃん!四匹の犬がお庭を走り回ってるのを想像してみて」 僕がそう言うと、動物大好きな娘の目が輝きました。 「ワンちゃん!じゃあ、ポメラニアンと、チワワと……」 「いいねえ。犬や猫みたいな動物は『匹(ひき)』って数えるんだ。四匹(よんひき)のワンちゃんが、この四角いお部屋にいるね」
続いては「五」です。 「五ってさ、なんだかカクカクしてるけど、ここには甘くて美味しいものがあるって考えよう。娘ちゃんの大好きな、真っ赤なイチゴ!」 「イチゴ大好き!」 「イチゴみたいにコロンと小さなものは『つ』で数えるよ。今日は五つのイチゴだ。いつつ、ね」 娘は紙の「五」の隣に、小さな赤いイチゴを五つ、嬉しそうに書き込みました。
「六」は、手先が器用な娘にぴったりのテーマで。 「『六』は、上からポンッと帽子をかぶったような形だね。これは、色とりどりの折り紙が六枚(ろくまい)あるのを想像しよう。紙みたいに薄いものは『枚(まい)』だよ」 「じゃあ、この六枚の折り紙でパパに手裏剣を作ってあげるね!」 頭の中には、すでに赤や青のピカピカの折り紙が六枚並んでいるようです。
みんな一緒に!「七・八・九・十」のクライマックス
さあ、後半戦です。集中力が切れかかる頃ですが、想像力作戦はまだまだ続きます。
「『七』は、なんだか人がすっと立ってるみたいじゃない?ほら、学校のクラスメイトが七人(ななにん)並んでる姿を思い浮かべてみて」 「あ、〇〇ちゃんでしょ、△△くんでしょ……」 「人は『人(にん)』って数えるんだよ。七人の友達と一緒に遊んだら楽しいね」
「『八』は、下に向かってパッと広がっていく形。これはね、大きくて美味しいショートケーキが八個(はっこ)並んでるのを想像しよう!ケーキは『個(こ)』で数えようか」 「八個もあったら、パパのお誕生日パーティーができるね!」 またしても涙腺を刺激してくる娘。パパはケーキ一個で十分だよ、君の笑顔がお腹いっぱいにしてくれるから。
「『九』は、くるんと丸まったしっぽみたいだね。これは、ひなたぼっこをしているフワフワの猫が九匹(きゅうひき)。ワンちゃんの時と同じ『匹』だね」 「にゃー!九匹もいたら、モフモフのベッドができるねぇ」
そして最後の「十」。 「十は、真っ直ぐな線が交差してるね。なんだか背筋がピンと伸びたお兄ちゃんみたいだ。近所に住んでる、いつも一緒に遊んでくれる〇〇くん、何歳だっけ?」 「十才(じゅっさい)!」 「そう!年齢を数える時は『才(さい)』を使うんだよ。〇〇くんみたいに、かっこいい十才になれるように『十』を書いてみよう!」
漢字は「言葉」を広げる魔法のツール
こうして、「一」から「十」までの漢字学習は、無事に終了しました。 ただドリルをこなすだけなら、きっと10分で終わっていたでしょう。でも、色鉛筆を並べたり、イチゴの絵を描いたり、「いっぽん」「よんひき」「ろくまい」と声を掛け合ったりしたこの時間は、ただの「お勉強」ではなく、親子の「かけがえのないコミュニケーションの時間」になりました。
紙に並んだ、まだ少し不格好だけど一生懸命に書かれた文字。その隣に添えられた小さなイチゴや犬のイラストを見ながら、パパの心は温かい気持ちでいっぱいになりました。
これから先、画数も増えてもっと難しい漢字がたくさん出てくるけれど。 今日みたいに、想像力の翼を広げて、一緒に楽しみながら乗り越えていきます。
チャレンジ!「一」から「十」までのかん字クイズ
さっきのお話を思い出しながら、かん字のクイズにちょうせんしてみよう! ノートとえんぴつを用意してね。 ぜんぶで10問(もん)あるよ。パパやママといっしょにやってみよう!
【もんだい】
第1問(だい1もん) えんぴつが 「いち」ぽん あります。 ▶︎「いち」を かん字で かいてみよう。
第2問(だい2もん) えんぴつが 「二」ほん あります。 ▶︎「二」は なんて よむかな?
第3問(だい3もん) えんぴつを 「さん」ぼん ならべます。 ▶︎「さん」を かん字で かいてみよう。
第4問(だい4もん) いぬが 「四」ひき あそんでいます。 ▶︎「四ひき」は なんて よむかな?
第5問(だい5もん) あかい いちごが 「いつ」つ あります。 ▶︎「いつ」を かん字で かいてみよう。
第6問(だい6もん) おりがみが 「六」まい あります。 ▶︎「六まい」は なんて よむかな?
第7問(だい7もん) おともだちが 「なな」にん ならんでいます。 ▶︎「なな」を かん字で かいてみよう。
第8問(だい8もん) ケーキが 「八」こ あります。 ▶︎「八こ」は なんて よむかな?
第9問(だい9もん) ねこが 「きゅう」ひき おひるねしています。 ▶︎「きゅう」を かん字で かいてみよう。
第10問(だい10もん) いっしょに あそぶ おともだちは 「十」さい です。 ▶︎「十さい」は なんて よむかな?
👇 👇 👇 (こたえは 下にあるよ! ぜんぶ できたかな?) 👇 👇 👇
【こたえあわせ】
第1問のこたえ 一(よこせん いっぽんだね!)
第2問のこたえ にほん
第3問のこたえ 三(いちばん 下のせんを ながく かくよ!)
第4問のこたえ よんひき
第5問のこたえ 五
第6問のこたえ ろくまい
第7問のこたえ 七
第8問のこたえ はっこ
第9問のこたえ 九
第10問のこたえ じゅっさい(または、じっさい)


コメント