小学1年生の娘が持ち帰ってくる宿題プリント。最近、計算問題は解けるようになってきたのですが、「文章題」になるとピタッと鉛筆が止まってしまうことが増えました。
「パパー、これわかんない!」
ヘルプを求められてプリントを覗き込むと、そこには大人からすれば簡単な問題が。しかし、まだ国語の力も発展途上の小1にとって、文章から「どの数字を使って、どの計算(足し算か引き算か)をするのか」を読み解くのは、想像以上にハードルが高いようです。
今回は、そんな算数の文章題に大苦戦した娘と、あの手この手で教えようと奮闘したパパのエピソードをご紹介します。同じように悩んでいるパパさん、ママさんのヒントになれば嬉しいです!
第1問:「前から5番目」の罠
休日の午前中。宿題をしていた娘がフリーズしていたのは、こんな問題でした。
「前から5番目にいて、後ろに5人います。みんなで何人ですか?」
以前、「右から何番目」「上から何番目」といった順序や位置を表す『なんばんめ』の学習はクリアしていました。なので、自分が「前から5番目」にいる状況はなんとなく頭に浮かんでいるようです。
「自分が5番目でしょ? その後ろに5人いるんだよね?」 「うん。じゃあ、みんなで何人になる?」 「……わかんない!」
頭の中だけで考えていると、自分が5番目という情報と、後ろに5人いるという情報がガッチャンコせず、「5+5=10」という式に結びつかないのです。
そこで私は、言葉だけで説明するのをやめました。 「よし、ノートに絵を描いてみよう!」
私はノートの端に、簡単な棒人間を5人、一列に並べて描きました。 「これが前から並んでる5人ね。じゃあ、この5人に、クラスのお友達の名前をつけてみようか」
娘は嬉しそうに、「えっとね、一番前は〇〇くんでしょ、次は△△ちゃん、その次が……」と、仲の良いお友達の名前を一人ずつ書き込んでいきました。そして5番目の棒人間に「わたし!」と自分の名前を書きました。
「そうだね。じゃあ、娘ちゃんの後ろには何人いるんだっけ?」 「5人!」 「よし、じゃあ後ろにあと5人、棒人間を描いてみて。同じようにお友達の名前もつけてみよう」
娘は楽しそうに、さらに5人の棒人間を描き足し、次々と名前をつけていきました。
「これで全員揃ったね! じゃあ、『みんなで何人ですか?』って聞かれてるけど、人が増えてる? 減ってる?」 「増えてる!」 「増えるときは何算だっけ?」 「足し算!」 「正解! じゃあ式はどうなる?」 「5+5=10! 答えは10人!」
ただの数字と文字だった問題が、クラスメイトという身近な存在に変わった瞬間、娘の頭の中で「足し算」のイメージがパッと広がったようです。具体化することの威力を実感した瞬間でした。
第2問:「より多い」は足し算?引き算?
お絵かき作戦で自信をつけたのも束の間、次の問題で再び鉛筆が止まりました。
「縄跳びでれんさんは6回跳びました。みゆきさんはれんさんより8回多く跳びました。みゆきさんは何回跳びましたか?」
「パパ、みゆきさんは何回跳んだの?」 「れんさんより『8回多く』跳んだんだよ」 「だから、何回なのー!?」
娘は少しイライラモード。ただの「6回と8回を合わせる」問題ならできるのに、「より〇〇回多い」という比較の表現が入ると、足し算を使うという発想に結びつかなくなってしまうのです。
絵を描いてみようかとも思いましたが、回数の話なのでイマイチしっくりこない気がしました。 「……よし、外に行こう!」 「え? 宿題まだ終わってないよ?」 「いいからいいから! 縄跳び持って、公園に行くぞー!」
気分転換も兼ねて、私たちは近くの公園に飛び出しました。
「じゃあ、パパが『れんさん』ね。6回跳ぶよ。いーち、にー、さーん……ろく! はい、6回!」 「わかった」 「次は娘ちゃんが『みゆきさん』ね。パパの6回よりも、さらに8回『多く』跳んでみて。パパと同じ6回跳んだあと、そこから8回だよ」
娘は元気よくジャンプし始めました。 「いーち、にー……ろく! これでパパと同じ!」 「そう! そこから8回、多く跳ぶ!」 「なな(1)、はち(2)、きゅう(3)……じゅうし(8)! 14回跳べた!」 息を切らしながらも、娘は嬉しそうに笑いました。
「すごい! じゃあ、みゆきさん(娘)は全部で何回跳んだ?」 「14回!」 「パパの6回に、娘ちゃんが多く跳んだ8回を合わせたら、14回になったね。『〜より多く』っていうのは、元の数からさらに『増える』ってことなんだよ。増えるってことは?」 「足し算だ!! 6+8=14!」
実際に体を動かし、息を弾ませながら数を数えたことで、「より多い」=「足し算」という概念が、文字通り体感として娘の中にストンと落ちたようでした。
そして「文章題マスター」への道へ
家に戻り、プリントに向かった娘は、もう迷いませんでした。 その後も、一緒にプリントを見ながら「全部で〜」「合わせて〜」「〜より多い」など、問題文の中に隠れている『足し算のキーワード』を宝探しのように探すゲームをしました。
「あ! パパ、ここに『あわせて』って書いてある! だからこれ、足し算だね!」 誇らしげに鉛筆を動かす娘の姿を見て、私もホッと胸を撫で下ろしました。
大人はつい「5+5でしょ」「6+8すればいいだけだよ」と式だけを教えてしまいがちですが、子どもにとっては、その数字がどういう状況を表しているのかをイメージすることが一番大切なんですよね。
机に向かって悩んでいるときは、棒人間を描いて身近なものに例えたり、思い切って外に出て体を動かしてみたり。ちょっとしたアプローチの工夫で、子どもの「わかった!」という笑顔を引き出せるのだと、私自身も大きく学んだ休日でした。
今後も、今回のように親子で工夫しながら、楽しく乗り越えていけたらいいなと思っています。
全国のパパさん、ママさん。宿題の丸付けは大変ですが、共に頑張りましょう!
小1算数:足し算の文章題ドリル(全10問)
※お子さんが読みやすいように、ひらがなを多くしています。
第1問(きほんの 足し算) りんごが 4こ、みかんが 5こ あります。 あわせて いくつ ありますか。
式:
答え:
第2問(きほんの 足し算) こうえんで こどもが 6にん あそんで います。 そこへ 4にん やって きました。 ぜんぶで なんにんに なりましたか。
式:
答え:
第3問(★復習:なんばんめ) レジに ひとが ならんで います。 パパは まえから 3ばんめに いて、パパの うしろには 4にん います。 ならんで いるのは、ぜんぶで なんにん ですか。
式:
答え:
第4問(★復習:なんばんめ) ほんが ほんだなに ならんで います。 ずかんは ひだりから 5ばんめに あります。 ずかんの みぎには ほんが 3さつ あります。 ほんは ぜんぶで なんさつ ありますか。
式:
答え:
第5問(★復習:~より多い) なわとびで パパは 8かい とびました。 むすめさんは、パパより 5かい おおく とびました。 むすめさんは なんかい とびましたか。
式:
答え:
第6問(★復習:~より多い) あめを パパは 6こ もって います。 むすめさんは、パパより 7こ おおく もって います。 むすめさんは なんこ もって いますか。
式:
答え:
第7問 きのう えほんを 3さつ よみました。 きょうは えほんを 4さつ よみました。 あわせて なんさつ よみましたか。
式:
答え:
第8問 あかい くるまが 7だい、あおい くるまが 8だい とまって います。 くるまは ぜんぶで なんだい ありますか。
式:
答え:
第9問(★復習:なんばんめ・応用) まえから 6ばんめに むすめさんが ならんで います。 むすめさんの うしろには 5にん います。 ぜんぶで なんにん ならんで いますか。
式:
答え:
第10問(★復習:~より多い・応用) シールを パパは 9まい あつめました。 むすめさんは パパより 6まい おおく あつめました。 むすめさんは なんまい あつめましたか。
式:
答え:
💡 答え合わせとパパ・ママへのヒント
お子さんが迷っているときは、「絵を描いてみようか!」「パパが〇〇役をやるね!」と、具体的にイメージさせてあげるのが文章題攻略の最大のコツです。
【解答】
- 式:4+5=9 (答え:9こ)
- 式:6+4=10 (答え:10にん)
- 式:3+4=7 (答え:7にん)
- 式:5+3=8 (答え:8さつ)
- 式:8+5=13 (答え:13かい)
- 式:6+7=13 (答え:13こ)
- 式:3+4=7 (答え:7さつ)
- 式:7+8=15 (答え:15だい)
- 式:6+5=11 (答え:11にん)
- 式:9+6=15 (答え:15まい)


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