皆さん、毎朝の戦い、本当にお疲れ様です。 小学1年生になった頃の我が家の愛娘の話。ピカピカのランドセルを背負って元気に登校する姿を見るのは嬉しい反面、親としては直面せざるを得ない壁があります。そう、世に聞く「小1の壁」です。
放課後の壁や長期休みの壁など色々とありますが、我が家で今一番高くそびえ立っているのが「朝の準備が進まない壁」です。
保育園時代とは違い、決まった時間に家を出て、集団登校の集合場所に間に合わなければなりません。しかし、娘の体内時計はまだまだお休みモード。毎朝、「早くしなさい!」「遅刻するよ!」と眉間にシワを寄せて怒るのには、パパもママもすっかり疲れ果ててしまいました。
そこで我が家では、いくつかの「朝の魔法」という名のルーティンを導入することにしました。今日は、そんな我が家のドタバタだけれど愛おしい、パパと娘のモーニングルーティンをご紹介します。
ミッション1:お布団からの脱出は「究極の選択」で
朝6時45分。アラームが鳴っても、娘は毛布にくるまってミノムシ状態です。ここで無理やり引き剥がすと不機嫌レベルがMAXになり、その後のすべてが滞るという巨大な地雷が埋まっています。
そこでパパが実践しているのが、「抱っこ&究極の選択」作戦です。
ベッドの脇にしゃがみ込み、トントンと優しく背中を叩きながら耳元で囁きます。 「おはよう、朝だよ。さあ、今日はどっちの特急列車でリビングまで行きますか? お父さん特急? それともお母さん特急?」
すると、目を閉じたまましばらく沈黙があった後、小さな声で「……お父さん特急」と返事が。よし、パパの勝ち!(心の中で密かにガッツポーズです)。
この「自分で選ぶ」という行為が、眠った脳を物理的に起こすスイッチになるようです。 「承知いたしました!お父さん特急、出発進行!」 ギュッと抱っこして体を起こし、リビングまで運びます。温かくて軽い小さな体。いつまでこうやって抱っこさせてくれるのかな、なんて少し感傷に浸りながら、まずは第一関門突破です。
ミッション2:朝食バイキングでやる気スイッチON
リビングに到着しても、まだ目はうつろ。ここでモタモタしていると時間はあっという間に過ぎていきます。朝ごはんを食べないことには、着替えも歯磨きも始まりません。
以前は「今日のごはん、これね」と出していたのですが、「えー、これ嫌だ」「パンの気分じゃない」とストライキを起こされることもしばしば。
そこで導入したのが「朝食ミニバイキング」です。 テーブルの上には、あらかじめ3つの選択肢を用意しておきます。
- 定番の「納豆ごはん」(ネギ入り、しらす入りなどバリエーション豊富に)
- 栄養満点「卵かけごはん(TKG)」(ちょっと良いお醤油を添えて)
- サクッと食べられる「食パン」(ジャム、バター、はちみつをお好みで)
「さあ、お嬢様。本日の朝食はいかがなさいますか?」とウェイター気取りで聞くと、娘は少しだけ目を輝かせて「んー、今日は納豆!」と指を差します。
自分で選んだメニューだと、不思議とスプーンが進むのが早いんです。「自分で決めた」という主体性が、やる気スイッチを押すようです。
ちなみに、娘が選ばなかった残り2つのメニューは、自動的にパパとママの朝食になります。「今日の残りはパンとTKGか、」なんて思いながら冷蔵庫の在庫整理に励むのも、親の重要な任務です。娘の食べ残しも美味しくいただく、これが親の愛情表現(とエコ)なのです。
ミッション3:ファッションショーは突然に
朝ごはんをしっかり食べ、歯磨きを済ませたらいよいよ着替えです。 我が家は、近所に住むふたつ上のお姉ちゃん達と一緒に登校しています。娘にとって、このお姉ちゃん達は絶対的なアイドル。「お姉ちゃんを待たせちゃダメだ!」という気持ちが、着替えの大きなモチベーションになっています。
しかし、ここでも壁が立ちはだかります。「今日、何着て行こう……」問題です。
女の子ですね、いっちょ前にその日の気分や天気でコーディネートに悩むのです。「このTシャツには、このスカートは合わない」「今日は体育があるからズボンがいいけど、可愛いのがない」などなど。クローゼットの前で腕を組んでフリーズしてしまうことも。
時間が刻々と迫る中、パパが口出ししすぎると「パパはセンスないから!」と一蹴されてしまいます。そこで編み出したのが「3択プロデュース作戦」です。
「お、今日のコーデ悩んでるね。じゃあ、パパが選んであげるから、3種類選んでみるのはどう?」と提案します。
- 動きやすさ重視のスポーティコーデ
- お気に入りのキャラクターTシャツコーデ
- ちょっと大人っぽいフリルブラウスコーデ
この3種類をベッドの上に並べ、「パパはね、今日の天気なら爽やかな3番がいいと思うな〜」とさりげなく推しを伝えます。
すると娘は、「えー、パパはそれがいいの? うーん……じゃあ、私は1番にする!」と、見事にパパの提案をスルーして自分の意思で選びます。
それでいいんです。パパの意見を採用するかどうかは問題ではなく、「服を選んで着替え始める」という行動のきっかけを作ることが目的なのですから。 「おお、1番にしたか!さすが、お姉ちゃんと走る気満々だね!」と持ち上げつつ、無事に着替え完了です。
ミッション4:前夜の仕込みと、朝の最終確認
ここまでくれば、あとは出発を待つのみです。 なぜこんなにスムーズ(?)にいくかというと、最大の理由は「前日の夜」にあります。
時間割を合わせたり、鉛筆を削ったり、ハンカチ・ティッシュをランドセルに入れたりする作業は、絶対に夜のうちに終わらせておきます。朝にこれをやろうとすると、パニックになるのは目に見えていますからね。 夜、寝る前に「明日の準備できた?」と一緒に確認するのも、我が家の大切なルーティンです。
朝のパパの最後の仕事は、お天気キャスターになること。 「今日の天気予報です!午前中は晴れますが、午後からはパラパラと雨が降るかもしれません。折りたたみ傘を持っていくことをお勧めします!」 とスマホの画面を見せながら伝えると、娘は「えー、じゃあ傘持っていこうかな」などと自分で考えます。天気を伝えることで、自分の身の回りのことに少しずつ関心を持ってもらえればいいなと思っています。
ミッション5:最強のモチベーション「余白の時間」
さて、ここまで最低限の「ごはん・歯磨き・着替え」が終われば、もういつでも出発できます。 そして、ここで我が家最強のモチベーションアップの魔法が登場します。
「お!今日は集合時間の15分前に準備終わったね。じゃあ、出発までテレビ(またはゲーム)タイムにしよう!」
この言葉を聞いた瞬間の娘の笑顔といったらありません。 「やったー!」とソファにダイブして、大好きなアニメを見たり、ゲームの続きをやったり。
この「余った時間は自分の好きなことができる」というルールを作ってから、娘の朝の準備スピードは格段に上がりました。大人だって、早く仕事が終われば自分の時間が持てると思えば頑張れますよね。子供も同じです。
ギリギリまで寝てバタバタと家を出るよりも、少し早く起きて準備を終わらせ、リラックスした気持ちで「いってきます!」と言える。この余白の時間が、小1の壁を乗り越えるための大きなクッションになっています。
未来へのささやかな願い
こうして、毎朝のドタバタ劇をなんとか笑顔で乗り切っている我が家ですが、パパにはひとつだけ、密かな願いがあります。
それは「水筒の準備」です。
今は、娘がテレビを見ている間に、パパが麦茶を沸かし、氷を入れて、水筒カバーにセットしてランドセルの横に置いています。 「いつか、『パパ、水筒に氷入れてー!』じゃなくて、自分で水筒の準備もできるようになってくれたらなぁ」 なんて思いながら、今日も冷たい麦茶を注いでいます。でも、急ぐ必要はありません。今はまだ、パパが準備した水筒を持って、元気に「いってきまーす!」と走っていく後ろ姿を見送れるだけで十分幸せですから。
全国の「小1の壁」と戦うパパさん、ママさん。 朝の準備が進まなくてイライラしてしまう日もあると思います。でも、子供は子供なりに、新しい環境で一生懸命頑張っています。
時には「究極の選択」や「ミニバイキング」のようなちょっとしたゲーム感覚を取り入れて、親子で一緒に楽しみながら朝の時間を過ごせたらいいですね。 完璧じゃなくても大丈夫。少しの工夫とたっぷりの愛情で、今日も一日、朝の準備頑張っていきましょう!いってらっしゃい!


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