日々のニュースって、実は子供の「なぜ?」「どうして?」を引き出す最高の教材なんです。医療現場で患者さんの言葉の裏にある症状を「問診」で紐解くように、子供との会話でも親からの「問いかけ」が地頭を鍛える鍵になります。
「難しいニュースなんて小2には無理じゃない?」と思うかもしれませんが、身近な例えに変換するだけで、子供は驚くほど豊かな発想を見せてくれます。今回は、5月13日のニュースから、我が家の小2娘とのリアルな朝の会話をお届けします。
ニュース1:5/13は愛犬の日〜「命への責任」をどう伝える?
5月13日は、ジャパンケネルクラブが定めた「愛犬の日」。犬好きのお子さんも多いと思いますが、ただ「可愛いね」で終わらせず、命を預かる責任について考える良い機会です。
パパ:「今日は愛犬の日だよ。娘ちゃん、犬好きだよね?」
娘:「犬大好き!いつか犬かいたいなー。柴犬が良いかな。私は遊ぶから、パパが散歩してね!」
【パパからの声掛け】
「パパに散歩任せるの!?じゃあ、大雨の日や、パパが仕事の日はどうする?犬は毎日ご飯も食べるし、ウンチもするよ?」
【娘の反応】 「えー……あっ、じゃあお掃除ロボットのルンバに乗せて家の中を散歩させる!ウンチは人間と同じトイレでできるように教えるから、パパ仕事でも大丈夫!」
ルンバを散歩代わりにするという令和の小学生らしい(?)発想に笑ってしまいました。ここで「そんなの無理だよ」と否定せず、「どうやったら犬にトイレを教えられるかな?」とさらに深掘りすると、想像力がより広がります。
ニュース2:日用品の備蓄買いが加速〜パニック心理と備えの違い
最近、一部の地域や店舗でトイレットペーパーなどの日用品をまとめ買いする動きがニュースになっています。医療職としては、過去の感染症流行時のマスク不足などを思い出し、冷静な行動の大切さを伝えたくなるトピックです。
パパ:「今、お店でトイレットペーパーをたくさん買う人が増えてるんだって。」
娘:「えっ!私もお小遣いでトイレットペーパー買い占めようかな。トイレットペーパー無くなったら、お尻ふけなくてトイレいけなくなっちゃう!」
【パパからの声掛け】
「焦る気持ちはわかるよ。でも、みんなが買い占めたら、今日どうしても必要な人が買えなくなっちゃうよね。本当に無くなった時は、どうすればいいと思う?」
【娘の反応】 「うーん……じゃあ、公園の大きな葉っぱで拭く練習をしておく!それか、ウォシュレットの水を最強にして、ドライヤーでお尻を乾かす!」
サバイバル能力が高すぎます。不安になると人は「買いだめ」という行動に出がちですが、「無いならどう工夫するか」を考える力が、本当の意味での「生きる力(=地頭)」になります。普段から少し多めに買っておく「ローリングストック」の考え方も、この後しっかり教えました。
ニュース3:佐渡サーモンに注目〜食卓から学ぶ経済と環境
円安や輸送費の高騰で、海外からの輸入サーモンが値上がりしています。そこで注目されているのが、新潟県の佐渡などで育てられている国産の「ご当地サーモン」です。
パパ:「今、外国から来るサーモンが高くなってるんだって。だから日本でも、『養殖』っていって、海の中に作る畑みたいなところでサーモンを育ててるんだよ。」
娘:「海に畑があるの!?すごい、見てみたい!」
【パパからの声掛け】
「海の中の畑って、土の畑と何が違うと思う?どうやってお魚を育てるんだろう?」
【娘の反応】
「えっとね、トラックの代わりに船が走って耕すんでしょ!それで、魚のタネをまいたら、ワカメみたいにサーモンの木が生えてくるんだよ!」
「海の中にサーモンの木が生える」というファンタジー全開の解答ですが、「畑=種をまく」というロジックはしっかり通っています。
パパ:「サーモンの木、面白いね!今度スーパーに行ったら、お魚のパックのシールを見てみよう。『天然』か『養殖』か書いてあるから、どっちが多いか調査だね。」
まとめ:今日学んだことと親御さんへのアドバイス
今日のニュースから、我が家では以下の3つを学びました。
- 命を飼うことの現実的な責任(愛犬の日)
- パニックにならず、無い時の代替案を考える力(備蓄買い)
- 身近な食卓の裏側にある工夫(佐渡サーモン)
親御さんへアドバイスです。子供にニュースを話す時、大人はつい「正しい知識」を教え込もうとしてしまいます。しかし、大切なのは正解を出すことではなく、「どう思う?」「もし〇〇だったら?」と問いかけ、子供の突拍子もないアイデアを面白がることです。
否定されずに自分の意見を受け止めてもらった経験が、子供の「考える楽しさ」を育み、結果として地頭を鍛えることにつながります。
明日の朝ごはんや、学校までの道のりで、ぜひお子さんとニュースの話題について話してみてはどうでしょうか?
【今日の時事問題】
問1:お魚の育て方 外国から来るサーモンのねだんが上がっているため、日本(新潟県など)では海の中に「畑」のような場所を作って、魚を育てています。このように、人が魚にえさをあげて育てることを何といいますか? (ヒント:漢字2文字で答えよう)
問2:もしものためのそなえ トイレットペーパーなどがお店からなくなるのが心配で、たくさん買いすぎてしまう人がいます。ふだんから少し多めに買っておき、使った分だけ買い足して、つねに家の中に新しい「そなえ」がある状態にする方法を何といいますか? (ヒント:カタカナで答えよう)
問3:生き物への責任(せきにん) 5月13日は「愛犬(あいけん)の日」です。日本では、動物をいじめたり、勝手にすてたりしてはいけないと法律(ほうりつ)で決まっています。この法律の名前は何でしょう? (ヒント:〇〇愛護(あいご)法)
【解答(かいとう)とポイント】
問1:養殖(ようしょく) 【中学受験ポイント】「栽培漁業(さいばいぎょぎょう)」との違いに注目!養殖は最後まで人間が育てますが、栽培漁業は稚魚(ちぎょ)を放流して自然の中で大きくする手法です。
問2:ローリングストック 【中学受験ポイント】災害(さいがい)対策として近年重要視されている考え方です。パニックによる「買い占め(かいしめ)」を防ぐ、賢い知恵(ちえ)として覚えましょう。
問3:動物愛護法(どうぶつあいごほう) 【中学受験ポイント】正しくは「動物の愛護及び管理に関する法律」といいます。ペットを飼うことは、命を預かる「責任」が伴うことを理解しましょう。


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