保育園時代はどこへ行くのも親と一緒でしたが、小学生になると一気に世界が広がりますよね。最近は「今日、〇〇ちゃんと公園で遊んでくる!」なんて、頼もしい言葉を聞かせてくれるようになりました。
親としては「もう一人で遊びに行けるなんて!」という成長の喜びに胸を熱くしつつも、心の中では「車に気をつけてね」「変な人についていかないでね」と心配が尽きないのが本音です。
さて、そんな娘の「一人でお出かけ」にまつわる、我が家のちょっとした、でも大きな「小1の壁」エピソードを聞いてください。
■「お腹が空いたら、お菓子を買っていいよ」
ある週末の午後、娘が「友達と近くの公園で遊んでくる!」と元気よく玄関に飛び出して行きました。その公園のすぐそばには、ショッピングモールがあり、その中に昔ながらの駄菓子屋さんがあります。色とりどりのお菓子が並ぶあのお店は、子どもたちにとってまるで魔法の城のような場所ですよね。
いつもは私や妻と一緒に買いに行き、数十円の計算に四苦八苦しながらお小遣いを使っている娘。「大きな数の計算も少しずつわかってきたし、今日は友達と一緒に、自分でお買い物をさせてみるか!」と思い立ちました。
とはいえ、お小遣い用の小銭が手元になく、途中で足りなくなって困るのも可哀想だなと親心を出してしまった私。迷った末に、お財布にあった1000円札を1枚渡し、財布の奥深くにしっかりとしまわせました。
そして、送り出す前に3つの約束をしました。
- 「お友達におごったり、おごられたりするのは学校のルールでダメだからね」
- 「計算が難しかったら、この1000円札をそのままお店の人に渡せば、ちゃんとお釣りをくれるから大丈夫だよ」
- 「お腹が空いたら、お菓子を一つか二つだけ買って食べなさいね」
「わかった!行ってきまーす!」
ピカピカの笑顔で駆け出していく小さな背中を見送りながら、「ちゃんと買えるかな」「お釣り落とさないかな」と、私は一人ソワソワしていました。
■ 笑顔で帰宅!そして驚きの「お釣り」
夕方になり、チャイムが鳴りました。ドアを開けると、ほっぺたを真っ赤にして、充実感に満ちた笑顔の娘が立っていました。手には、なんだかパンパンに膨らんだビニール袋が握られています。
「パパ、ただいま!すっごく楽しかったよ!」 「おかえり!よかったね。お買い物もちゃんとできた?」 「うん!お店の人に1000円渡したら、チャリンってお釣りくれたよ。はい、これパパのお釣り!」
そう言って、小さな手のひらから私の手にジャラッと渡された小銭。 私は微笑みながらそれを受け取り、手のひらの上の硬貨を見て……一瞬、時が止まりました。
100円玉が1枚と、50円玉が1枚。 ……あれ? 150円?
えーっと、1000円渡して、お釣りが150円ということは……。 「は、850円!?」
思わず声が出そうになるのをグッと飲み込みました。駄菓子屋さんで850円って、大人の私でもなかなか到達しない金額です。いわゆる「大人買い」というやつです。
娘の手にあるパンパンのビニール袋の中身をのぞかせてもらうと、何本あるのかわからない大量のお菓子、カラフルな謎のゼリーの束、当たり付きの大きなチョコ、さらにはちょっとお高めの光るおもちゃのキャンディまで……。まるで駄菓子屋の棚をそのまま移してきたかのような、夢のラインナップがそこにはありました。
「お菓子、一つか二つって言わなかったっけ……?」と心の中でツッコミつつも、「こんなに買えるなんて、夢みたいだっただろうな」と、ちょっとだけ娘のワクワクした気持ちも想像できてしまって、怒る気にはなれませんでした。
■ 自制心はまだまだこれから!パパからの提案
「これ、全部一人で食べたの?」と優しく聞くと、「ううん、お友達と遊ぶのが忙しくて、ちょっとしか食べてない!残りは明日食べるの!」と誇らしげな娘。おごり・おごられのルールはちゃんと守れたようです。そこは偉い!
まだまだ小学1年生。目の前に大好きなキラキラしたお菓子がたくさん並んでいて、手には「なんでも買える魔法の紙(1000円札)」がある。そこで「1つか2つで我慢する」という自制心を求めるのは、少しハードルが高かったのだとパパは猛省しました。足りないといけないからと、少しの予想はしつつも安易に1000円を渡した私の完全なミスです。
そこで、娘を膝に抱っこして、こんなお話をしました。
「お買い物上手にできたね。でもね、1000円でこんなにいーっぱいお菓子を買うと、お小遣いがすぐになくなっちゃうんだよ。もし次から『300円』にしたら、今日みたいに遊ぶ日が『3回』も来るんだよ。3回もお菓子屋さんに行けるのって、もっと楽しくない?」
すると娘は、目をパチクリさせて「えっ!3回も行けるの!?そっちのほうがいい!」と、あっさり納得してくれました。 「じゃあ、次からはお菓子を買うのはちょっとだけにして、何回も楽しめるようにしようね」と約束をして、指切りげんまんをしました。
■ 共働き家庭の「小1の壁」、皆さんはどう乗り越えてますか?
私たちのような共働き夫婦だと、これから先、子どもが一人で出かけたり、留守番中にお買い物をしたりする機会もどんどん増えてくると思います。
「小1の壁」というと、学童や放課後の預け先といった問題ばかりが注目されがちですが、こうした「日常の中での小さな自立」をどうサポートしていくかも、大きな壁(というか階段ですね)なんだなと実感した出来事でした。
金銭感覚や自制心は、一朝一夕には身につかないもの。失敗を繰り返しながら、一緒に学んでいくしかないですよね。今回は850円という、ちょっとだけ痛い勉強代になりましたが、娘の楽しそうな笑顔を見られたので良しとします(笑)。
ブログを読んでくださっている先輩パパ・ママの皆さんに、ぜひ教えていただきたいです。 お子さんが一人で買い物に行くとき、事前にどんなふうに声掛けをしていますか? 「うちはこうしてるよ!」「こんなルールにしたら上手くいったよ!」というアドバイスがあれば、ぜひコメント欄で教えてください!

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