山登りの心地よい疲れと、頂上で吹き抜ける風。 そんな最高のシチュエーションで開いたお弁当箱の中に、「予想外の芸術作品」が鎮座していたことはありませんか?
今回は、小学1年生の娘が初めて握ってくれた「のりたまおにぎり」を巡る、ちょっぴり切なくて、それでいて最高に温かかったある日のエピソードを綴ります。
頂上で出会った「黄金の半月」
先週末、私たちは家族で近くの山へピクニックに出かけました。 「自分でお弁当を作ってみたい!」 そう意気込んだ小学1年生の娘が担当したのは、彼女の大好物であるのりたまふりかけを使ったおにぎりです。
ラップの上に温かいご飯をのせ、その上にこれでもかとのりたまを振りかける。 慣れない手つきで一生懸命に丸めたおにぎりを、彼女は誇らしげにリュックに詰めてました。
そして迎えた、山頂でのランチタイム。 「お父さん、私が作ったおにぎり、食べて!」 差し出されたラップを開けると、そこには不思議な光景が広がっていました。
のりたまが、見事なまでに「片面」にだけ集中していたのです。
右半分は、目が眩むほどの鮮やかなイエローと刻み海苔のコントラスト。 左半分は、真っ白な銀シャリ。 まるで月が満ち欠けする途中のような、あるいは前衛的なモダンアートのようなおにぎりです。
おそらく、ラップの上に広げたふりかけの上に、勢いよくご飯を乗せてそのまま包んだのでしょう。 あるいは、包む過程でふりかけの層が一方に押し流されたのかもしれません。
期待に満ちた、キラキラした瞳でこちらを見る娘。 私は迷わず一口頬張り、こう言いました。
「…… おいしい! 最高だよ、これ!」
嘘ではありません。 娘の小さな手が一生懸命に握ってくれた、その愛情という隠し味が効いたおにぎりは、どんな高級料亭のご飯よりも心に染みる味がしました。
「片寄り問題」をどう解決するか? ――父の作戦会議
おいしくいただいたのは事実ですが、親としては「次はもっと完璧な一品を作らせてあげたい」という欲が出るのも親心。 かといって、「ふりかけが固まってたから、次はこうしなさい」と正論をぶつけて、彼女のやる気を削ぐのは一番避けたいところです。
子供のプライドを守りつつ、「次のおにぎりはもっとすごいことになるよ!」とワクワクさせながら改善する方法を考えてみました。
1. 「黄金の混ぜごはん」大作戦
一番確実なのは、ラップに乗せる前にボウルで混ぜてしまう方法です。
- 伝え方のコツ: 「全部のご飯を黄色に染めると、どこを食べても魔法の味がする『黄金おにぎり』になるんだよ! 混ぜる係、やってくれる?」と、グレードアップとして提案します。
2. 「サンドイッチ・マジック」
ご飯、ふりかけ、ご飯、という三層構造にする方法です。
- 伝え方のコツ: 「中にふりかけを閉じ込めると、食べた時に中から宝物が出てくるみたいで楽しいかも! 『お宝おにぎり』に挑戦してみない?」
3. 「魔法のシェイカー」を使う
最近100円ショップなどでよく見かける、振るだけで丸いおにぎりができる容器を使います。
- 伝え方のコツ: 「この魔法の箱にご飯とのりたまを入れてフリフリすると、ダンスしながら混ざるんだって。どっちが綺麗に混ざるか競争しよう!」
失敗を「秘策」に変える楽しさ
おにぎりの片寄りなんて、長い人生で見ればほんの些細なことです。 でも、その小さな「片寄り」のおかげで、私たちは山頂で大笑いし、忘れられない思い出を作ることができました。
次に彼女がおにぎりを作る時、私は上記の「作戦」をそっと提案してみようと思います。 あくまで「今のままでも最高だけど、こんな魔法もあるよ」というスタンスを崩さずに。
大切なのは「正解」を教えることではなく、一緒に「もっと楽しくなる方法」を見つけること。
そんなことを教わった、日曜日の山登りでした。
読者の皆さんに相談です!
皆さんのご家庭では、お子さんがお料理のお手伝いをする時、どんな工夫をされていますか? 特に、「おにぎりのふりかけがダマにならない秘策」や、「子供のやる気を爆上げする声掛け」などがあれば、ぜひコメントで教えてください!
皆さんの知恵をお借りして、次回のピクニックでは「全方位完璧な黄金おにぎり」を目指したいと思います。



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