「子どもと山登りは大変?『きつい!』に試した歩き方と娘のおにぎり」

やる気・運動習慣

「山登りはきついー!」

小学1年生だった娘と、家族で近くの山へ出かけたときのことです。

普段の散歩とは違い、上り坂や下り坂、石や木の根っこが続く山道。

娘にとっては、思っていた以上に大変だったようです。

そこで私は、理学療法士として普段から意識している「身体の重心」に着目して、歩く姿勢を少し変えるように伝えてみました。

すると娘から、

「少し動きやすくなったー!」

という言葉が。

そして、ようやくたどり着いた山頂。

待っていたのは、娘が初めて自分で作った「のりたまおにぎり」でした。

ところが、ラップを開けると、思わず笑ってしまうような不思議なおにぎりが!

今回は、親子で山登りをしたときの体験と、娘の手作りおにぎりから感じたことを紹介します。

「山登りはきついー!」娘が感じた山道の難しさ

家族で近くの山へ出かけた日のこと。

山道を歩いていると、娘がいろいろなことを話し始めました。

「山登りはきついー!」

まずは、上り坂での一言。

「山登りはきついー!」

確かに、平らな道と上り坂では、身体にかかる負担が違います。

上り坂では、自分の身体を高い位置へ持ち上げながら進む必要があります。

そのため、平地を歩くときよりも脚の筋肉や心肺機能に負担がかかりやすくなります。

大人にとってはそれほど大変ではない坂道でも、子どもには大きな負担になっているのかもしれません。

娘の言葉を聞いて、私は歩く姿勢を少し変えてみることを提案しました。

理学療法士パパが伝えた、上り坂と下り坂の姿勢

私は病院で理学療法士として働いています。

普段から患者さんの歩行やバランス、身体の重心の位置などを観察する機会があります。

そんな経験から、坂道での身体の使い方を娘にも伝えてみようと思いました。

上り坂では、身体全体を少し前へ

上り坂で「きつい」と話す娘に、私は身体全体を少し前に倒すように伝えました。

ポイントは、腰だけを大きく曲げるのではなく、身体全体を緩やかに前へ傾けるイメージです。

坂道では、地面の傾きに合わせて身体の位置を調整する必要があります。

身体を必要以上に起こしたり、反対に大きく前へかがんだりすると、歩きにくくなる場合があります。

娘にも、無理のない範囲で姿勢を調整してもらいました。

下り坂では、上体を起こしてみる

下り坂では、また違った声かけをしました。

私は娘に、姿勢をまっすぐにしたまま、体重を少し後ろに乗せるように伝えました。

下り坂では、身体が前へ進む勢いを感じやすくなります。

そのため、私は身体が前に突っ込みすぎないようにすることを意識して声をかけたのです。

ただし、ここは少し注意が必要です。

下り坂で体重を後ろにかけすぎたり、腰を大きく引いたりすると、足が前に滑って転倒する危険があります。

一般的に、安全な下り方としては、身体の重心を足元から大きく外さず、小さな歩幅でゆっくり進むことが大切です。

膝を柔らかく使いながら、一歩ずつ足を置く位置を確認することも重要です。

今回の私の声かけは、娘にその場で姿勢を意識してもらうためのものであり、すべての坂道で後ろ重心をすすめるものではありません。

「少し動きやすくなったー!」娘の反応

姿勢について声をかけたあと、娘からこんな言葉が返ってきました。

「少し動きやすくなったー!」

私にとって、うれしい一言でした。

もちろん、姿勢を変えたことで実際に筋肉の負担がどの程度減ったのかは分かりません。

ただ、娘自身が歩きやすさの変化を感じられたことは、一つの発見だったと思います。

最初から正しい歩き方を一方的に教えるのではなく、実際に試して、本人がどう感じたのかを確かめる。

これは普段の理学療法でも大切にしている視点です。

何より、娘が自分の身体の変化を言葉にしてくれたことが印象に残りました。

「石とか根っこが多くて転びそうになるー」

山道で娘が難しさを感じたのは、坂道だけではありません。

「石とか根っこが多くて転びそうになるー」

こんな言葉もありました。

確かに、山道には平らな歩道とは違った難しさがあります。

足元には大小さまざまな石や木の根っこ。

地面が傾いていたり、歩く場所によって高さが違ったりすることもあります。

理学療法士の視点から考えると、こうした場所では、主に次のような身体の働きが必要になります。

  • バランス:地面の傾きに合わせて姿勢を調整する
  • 足の運び:石や根っこを避けるために、足を上げる高さを調整する
  • 注意力:足元の障害物や周囲の状況に気づく

特に面白いと思ったのは、娘が「転びそうになる」と自分で感じていたことです。

どのような場所で歩きにくさを感じているのか。

子どもの言葉には、身体の使い方を考えるヒントが隠れていることがあります。

ただし、危険な場所で無理に練習する必要はありません。

子どもの体力や歩く技術に合った、安全な場所や靴を選ぶことが前提です。

子どもの靴のつま先に穴が開く原因を考えた記事

「次はどっちの道?」山登りには考える場面もある

山道を歩いていると、娘からこんな質問も出てきました。

「次はどっちの道?」

山登りでは、歩くことだけでなく、どちらへ進むのか、足をどこに置くのかといった判断も必要になります。

ただ前を向いて歩くだけではありません。

足元を見る。

周りの状況を確認する。

次の一歩を考える。

こうしたことを繰り返しながら進みます。

もちろん、登山ルートの確認や危険な場所の判断は、大人が責任を持って行う必要があります。

それでも、娘の「次はどっち?」という一言から、山登りには身体だけでなく、周囲の環境を確認しながら行動する場面がたくさんあるのだと感じました。

山登りで感じた、身体を動かす楽しさと難しさ

今回の山登りを理学療法士として振り返ると、3つの特徴がありました。

① 持久力

坂道を歩き続けることで、普段の散歩よりも身体に負担がかかる場面があります。

② バランス

石や木の根っこ、傾斜などに合わせて、身体の姿勢を調整する必要があります。

③ 状況判断

足元や周囲の環境を確認しながら、次の一歩を考える場面があります。

だからといって、山登りをすれば必ず運動能力や判断力が向上するとは言い切れません。

でも、普段とは違う環境で身体を動かすことには、さまざまな経験が含まれています。

そして今回、私が特に大切だと感じたのは、娘の「きつい」という言葉に対して、親子で一つの工夫を試せたことでした。

歩きにくい。

では、姿勢を少し変えてみよう。

変えてみたらどうだった?

「少し動きやすくなったー!」

そんな小さなやりとりも、親子で山登りをする楽しさの一つだと思います。

山頂で待っていた、もう一つの挑戦

そんな山道を歩いて、ようやく山頂に到着しました。

山登りの心地よい疲れと、山頂を吹き抜ける風。

そこで楽しみにしていたのが、お弁当です。

実は、この日の娘には山登りとは別に、もう一つの挑戦がありました。

それが、初めてのおにぎり作りです。

出発前、娘は、

「自分でお弁当を作ってみたい!」

と張り切っていました。

娘が選んだのは、大好きなのりたまふりかけ。

ラップの上にご飯をのせ、のりたまを振りかけ、一生懸命に丸めていました。

慣れない手つきながら、自分で作ったおにぎり。

娘は完成したおにぎりを、誇らしげにリュックに詰めていました。

そして、いよいよ山頂でのお昼ご飯です。

「お父さん、私が作ったおにぎり、食べて!」

娘が、うれしそうにおにぎりを差し出してくれました。

「お父さん、私が作ったおにぎり、食べて!」

楽しみにしながら、私はラップを開けました。

すると……。

のりたまが、おにぎりの片面にだけ集中していたのです!

片面は、鮮やかな黄色ののりたまと刻み海苔がびっしり。

反対側は、真っ白なご飯。

まるで、黄色と白に分かれた半月のようなおにぎりでした。

どうしてこんな形になったのでしょう?

ふりかけのかけ方や、ラップで包むときの動かし方が関係していたのかもしれません。

正確な理由は分かりませんが、あまりにも見事に片寄ったのりたまを見て、思わず笑ってしまいました。

そんな私の前には、期待いっぱいの表情でおにぎりを見つめる娘がいます。

私は一口食べて、こう言いました。

「おいしい!最高だよ、これ!」

もちろん、本当においしかったです。

山登りをして、少し疲れた身体で食べるおにぎり。

しかも、娘が初めて自分で作ってくれたものです。

のりたまが少しくらい片寄っていても、私にとっては十分おいしいおにぎりでした。

おにぎりの失敗も、親子の思い出になる

ただ、親としては少し考えることもありました。

次に作るときは、ふりかけを全体に混ぜた方が食べやすいかもしれない。

そんなことを、つい考えてしまったのです。

でも、娘にとって今回のおにぎり作りは初めての挑戦。

自分で作ったものを、山頂でお父さんに食べてもらう。

それだけでも、娘にとっては大切な体験だったのではないでしょうか。

ここで私が、

「次はもっときれいに混ぜようね」

と急いで改善点を伝える必要はなかったのかもしれません。

ふりかけが片寄っていたことよりも、自分から「作ってみたい」と言い、完成させたこと。

その気持ちを、まず大切にしたいと思いました。

次のおにぎり作りで試してみたい3つの工夫

次に娘が「もっときれいに作りたい」と言ったら、一緒に工夫してみるのも楽しそうです。

そこで、3つの方法を考えてみました。

※以下は、まだ娘と実際に試していない方法です。

① ご飯とのりたまを先に混ぜる

最初にご飯とのりたまを混ぜてから握る方法です。

「今度は全部黄色いおにぎりにしてみる?」

そんなふうに、娘に提案してみるのもよさそうです。

② 真ん中にふりかけを入れる

ご飯、ふりかけ、ご飯の順に重ねて包む方法です。

「中に宝物が入ったおにぎりはどう?」

と声をかければ、楽しみながら作れるかもしれません。

③ おにぎり作り用の容器を使う

振ったり、形を整えたりできる子ども向けの調理容器を利用する方法もあります。

ただし、容器によって使い方は異なるため、説明書を確認してから試したいと思います。

大切にしたいのは、娘がどんなおにぎりを作りたいのかということ。

片寄ったおにぎりも、それはそれで楽しい思い出です。

親子で山登りを楽しむために気をつけたいこと

今回の経験から、子どもと山登りをするときに、改めて大切だと感じたことがあります。

それは、子どもの「きつい」「怖い」という言葉を見逃さないことです。

身体の使い方を工夫することは大切ですが、疲れている子どもを無理に歩かせることが目的ではありません。

特に気をつけたいのは、次のような点です。

  • 子どもの体力や経験に合った登山ルートを選ぶ
  • 足に合い、滑りにくい靴を用意する
  • こまめな水分補給と休憩を心がける
  • 石や木の根っこ、滑りやすい場所では慎重に歩く
  • 下り坂では小さな歩幅で、身体の重心を後ろに引きすぎない
  • 子どもの疲れや体調を確認し、必要なら引き返す

登山道の状況や天候などは、事前に情報を確認しておくことが必要です。

手作りおにぎりの衛生管理にも注意

山登りのお弁当は、作ってから食べるまでに時間がかかる場合があります。

おにぎりを作るときは、手洗いを行い、清潔なラップなどを使うことが大切です。

また、温かいご飯を包んだまま長時間持ち歩くことは避け、十分に冷ましてから包装・容器詰めを行い、必要に応じて保冷剤や保冷バッグを利用します。

せっかくの手作りおにぎりだからこそ、安全に食べられる準備も大切にしたいと思います。

まとめ|山登りもおにぎり作りも、娘と一緒に試したことが思い出に

今回の山登りでは、娘からいろいろな言葉を聞くことができました。

「山登りはきついー!」

「石とか根っこが多くて転びそうになるー」

「次はどっちの道?」

そして、私が歩く姿勢について声をかけたあとには、

「少し動きやすくなったー!」

という言葉も。

理学療法士として、娘が自分の身体の変化を感じてくれたことは、うれしい出来事でした。

でも、父親として一番印象に残っているのは、山頂で開いた、半分だけ黄色いおにぎりです。

山登りでは、歩きにくさを感じながら、姿勢を少し工夫してみた。

おにぎり作りでは、初めて挑戦して、ふりかけが片寄ってしまった。

どちらも、最初から完璧にできたわけではありません。

それでも、親子で一緒に取り組んだ大切な体験です。

うまくできることだけが、子どもにとってよい経験とは限らない。

少し歩きにくかった山道も、半分だけ黄色いおにぎりも。

私たち家族にとって、忘れられない思い出になりました。

皆さんも、お子さんと出かけたときに、思いがけない発見をしたことはありませんか?

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