子どもの靴が2週間でつま先に穴!原因は歩き方?理学療法士パパが観察してみた

身体の使い方・怪我予防

「パパ、なんか足が冷たい……」

雨の朝、娘が玄関で突然そう言いました。

まだ買って2週間ほどしか経っていない新しい靴。

「雨が中に入ったのかな?」

そう思って靴を手に取ってみると、原因はすぐに分かりました。

つま先に穴が開いていました。

しかも、少し擦れているというレベルではありません。

雨水が入るくらい、しっかりとした穴です。

「え……まだ2週間だけど?」

子どもの成長には驚かされますが、靴の消耗スピードにも驚かされました。

今回は、この「子どもの靴、つま先だけすぐ穴が開く問題」をきっかけに、父親として娘の遊び方や歩き方を改めて観察してみた話です。


娘が自分で選んだ、お気に入りの靴だった

その靴を買ったのは、ほんの2週間ほど前。

娘と一緒にお店へ行き、

「これがいい!キラキラしてるもん!」

と本人が選んだ靴でした。

パステルカラーで、リボンもついた小学生の娘らしいデザイン。

相当気に入ったようで、買った直後は家の中でもなかなか脱ごうとしませんでした。

翌日から学校にも履いていき、放課後はそのまま公園へ。

走る。

遊具に登る。

木にも登る。

娘にとっては「かわいい靴」というより、毎日の外遊びを一緒に過ごす相棒だったのだと思います。

私はそんな姿を見ながら、

「気に入ってくれてよかった」

くらいに考えていました。

まさか2週間後、つま先に穴が開くとは想像していませんでした。


どうして「つま先」だけ穴が開いた?

穴が開いた部分を見ながら、まず考えたのは、

「何をしたら、ここまで擦れるんだ?」

ということでした。

娘の普段の遊びを思い返すと、原因になりそうなことはいくつもあります。

公園で走って急に止まる。

石を蹴る。

遊具で足を使ってブレーキをかける。

自転車やキックボードに乗る。

アスファルトの上で遊ぶ。

どれか一つが原因なのかもしれませんし、いくつもの動きが積み重なったのかもしれません。

この時点では、私にも分かりませんでした。

そしてもう一つ気になったのが、

娘の歩き方です。


「もしかして、つま先から着いている?」

理学療法士として仕事をしていると、歩き方を見る機会は日常的にあります。

そこで娘の歩き方も改めて見てみました。

すると、ときどき足を少しフラット気味についたり、つま先側から接地しているように見える場面がありました。

「もしかして、これも靴のつま先が減る原因なのかな?」

そんな仮説が頭に浮かびました。

私は娘に、

「歩くとき、少し踵から着くのを意識してみたら?」

と話してみました。

すると娘は、

「あんまり変わらないけど、ちょっと気を付けてみるー」

とのこと。

子どもらしい反応です。

ただ、ここで理学療法士として少し考え直しました。


「踵から歩けば解決」とは言えなかった

一般に、歩行が発達してくると踵から接地する歩き方がみられるようになります。

一方で、靴の摩耗は歩き方だけで決まるわけではありません。

歩いたときの床との摩擦、急停止、遊び方、靴そのものの素材など、いろいろな要素が関係します。

実際、靴の摩耗と歩行特性を調べた研究でも、単純な歩く速さや歩幅だけでは摩耗量を説明できず、床との摩擦やせん断力なども関係すると報告されています。

つまり今回も、

「つま先に穴が開いた=娘の歩き方が悪い」

とは言えません。

最初は私も、

「踵から着けばいいのでは?」

と単純に考えました。

でも今振り返ると、最初から歩き方を「直す」のではなく、

「どんな場面でつま先を使っているんだろう?」

と観察する方がよかったと思っています。

これも親としての小さな反省です。


子どもの靴を見ると、遊び方まで見えてくる

改めて考えると、娘は一日中ただ「歩いている」わけではありません。

学校では校庭で走る。

公園では急に止まる。

石を蹴る。

自転車に乗る。

遊具でも足を使う。

大人よりも、靴にとってはかなり過酷な使い方なのかもしれません。

靴の穴を見たときは、

「また買わないといけない……」

という家計へのダメージが真っ先に頭に浮かびました。

でも、

「この靴、どうしてここだけこんなに減ったんだろう?」

と考えると、子どもの普段の動きを観察するきっかけにもなりました。

これは理学療法士としてというより、子どもの動きを見るのが少し好きな父親だから感じたことかもしれません。

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次の靴は「かわいい」だけでも「頑丈」だけでも決めない

穴が開いた瞬間は、

「次は絶対、頑丈な靴にしよう」

と思いました。

親としては当然です。

ただ、娘からすると違います。

本人にとっては、

「かわいい」

「履きたい」

という気持ちも大切です。

親が耐久性だけで選んだ靴を、

「これ可愛くないから嫌」

と言われて履いてもらえなければ、それも困ります。

そこで次に靴を選ぶときは、

本人の好み+サイズ+履きやすさ+つま先周辺の作り

を一緒に見るつもりです。

子どもの靴では、長さだけでなく幅も合っていることや、靴の中で足が前に滑りすぎないよう適切に固定できることも大切です。ある研究では、最も長い足指から靴の先までおよそ親指一本分の余裕を目安とし、活動に合った靴を選ぶことも勧めています。

「かわいいかどうか」は娘担当。

「サイズや作りは大丈夫か」は私も一緒に確認。

そんな役割分担くらいが、わが家にはちょうどよさそうです。


「2足あれば長持ちする」は少し慎重に考える

以前の私は、

「2足を交互に履けば、靴を休ませられるから長持ちするのでは?」

とも考えていました。

雨で濡れたときの替えや、用途を分けるという意味では2足あると便利です。

ただし、

2足にしたから必ずトータルの寿命が延びる

とまでは言い切れません。

今回の娘のように遊びの中でつま先を強く擦っているのであれば、靴の数より、

「何をして減っているのか」

を見る方が先かもしれません。


歩き方で気になる場合は「靴の穴だけ」で判断しない

今回、娘のつま先側の接地が少し気になったのは事実です。

ただ、子どもの歩行は成長とともに変化しますし、靴の減り方だけから歩行の問題を判断することはできません。子どもの歩行パターンは成長に伴って成熟していくことが報告されています。

家庭で見るなら、

「つま先から着いているか」

だけを見るのではなく、

  • 左右で大きな違いがないか
  • 痛がっていないか
  • よく転ぶようになっていないか
  • 踵を床につけられるか
  • 今まで普通にできていた運動が難しくなっていないか

なども合わせて見た方がよいと思います。

特に、片足だけのつま先歩き、痛みや転倒の増加、踵を床につけにくい、急に歩き方が変わったなどがある場合は、靴を変えるだけで済ませず、医療機関などに相談する目安になります。

【子どもの姿勢・歩き方を観察】


靴を大切にすることと、思い切り遊ぶこと

2週間で靴に穴が開いたときは、正直かなりショックでした。

「もう少し靴を大切にしてほしい」

という気持ちもあります。

でも、

公園で思い切り走って、

友達と遊んで、

自転車に乗って、

気になる石を蹴って。

そうやってできた穴なのだとしたら、それも子どもらしく遊んだ結果なのかもしれません。

もちろん、2週間で買い替えるのは家計的には困ります。

だから、

「遊ばないで」

ではなく、

「どうしたら好きな靴でたくさん遊べるかな?」

と一緒に考えていきたいと思っています。

娘が気に入るデザイン。

足に合うサイズ。

遊び方に合った作り。

そして、ときどき歩き方も観察する。

今回の「靴に穴が開いた事件」は、靴選びだけではなく、娘の普段の動きを改めて見るきっかけになりました。

次の靴は、果たして何日もつのか。

父としては、そこも少し気になっています。


まとめ|靴の穴から「歩き方を直す」より、まず子どもを観察してみる

子どもの靴のつま先に穴が開くと、

「歩き方がおかしい?」

と心配になるかもしれません。

私も最初はそう考えました。

でも今回娘を見てみると、歩き方だけではなく、走る・止まる・蹴る・遊具で遊ぶなど、いろいろな場面が関係していそうでした。

靴の減り方は、

子どもが普段どんなふうに身体を使っているかを見直す一つのきっかけ

にはなると思います。

ただし、穴の位置だけで歩き方の良し悪しを決める必要はありません。

わが家でもこれから、

「もっと踵から歩きなさい」

と注意するより、

「今日はどんな遊びをした?」

「この靴、どこが減ってきたかな?」

と娘と一緒に観察していこうと思います。

そしてできれば次の靴は――。

2週間以上、頑張ってほしいです。

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