子どものローラースケートの滑り方|ペンギン歩きからブレーキまで【インラインスケート】

運動・スポーツ

「おー。片足だとスーっと進む時がある。これを続ければ良いんだね」

インラインスケートの練習中、娘からこんな言葉が出ました。

前回は、インラインスケートを履いて足踏みするところまでできるようになりました。

今回は、そこから一歩進んで、実際に滑る練習に挑戦です。

転び方を確認して、ペンギン歩きをして、片足に体重を移しながら滑ってみる。

少しずつ前に進む感覚がつかめてきました。

ところが、最後のブレーキ練習では思いがけない失敗が。

「わー。急に止まったから転んじゃった」

私が支えていたものの、転倒を完全には防げませんでした。

理学療法士として体の動きを考えながら練習していても、実際にやってみると思いどおりにはいかないものです。

今回は、娘と取り組んだインラインスケートの滑走練習と、ブレーキで転んだ経験を振り返ります。

足踏みの次は何をする?今回の練習は4段階

前回の記事では、インラインスケートを履いた状態で足踏みするところまで練習しました。

今回は、次の順番で進めました。

  1. 転ぶ練習
  2. ペンギン歩き
  3. 片足への重心移動で滑る練習
  4. ハの字のブレーキ練習

足踏みができることと、車輪を転がしながら前に進めることは、少し違います。

普通の靴なら足を地面につけて踏ん張れますが、インラインスケートには車輪があります。

そのため、足を動かすだけでなく、体の重さをどちらの足に乗せるかも大切になってきます。

インラインスケート足踏み編

① まずは転ぶ練習から

「転ぶ時は前かー。」

娘と最初に取り組んだのは、転ぶ練習でした。

インラインスケートでは、足が前に滑ってしまうと、体が後ろに倒れそうになることがあります。

後方への転倒では、頭や背中を地面に打つ危険があります。

そこで今回は、後ろに倒れるのではなく、前方へ低くなる転び方を練習しました。

ただし、前に倒れれば必ず安全というわけではありません。

一般的には、ヘルメットや膝・肘のプロテクター、リストガードを適切に装着したうえで、膝を曲げて姿勢を低くし、安全な場所で転び方を練習することが推奨されています。

顔から倒れたり、硬い地面に手を強く突いたりしないよう注意が必要です。

転び方の練習も、滑る練習と同じくらい大切だと感じました。

② 「ペンギンさん歩きだね」足を後ろに蹴らずに前へ

転ぶ練習の次は、ペンギン歩きです。

「ペンギンさん歩きだね」

娘も、動きのイメージをつかんだようでした。

今回意識したのは、足を大きく後ろに蹴ろうとしないこと。

最初からスピードを出すのではなく、お尻の下でペタペタと足を前に出していくようにしました。

普通に歩くときのように大きく足を振り出すのではなく、小さな動きで前に進みます。

理学療法士の視点|最初は動きを小さくする

インラインスケート初心者の場合、大きく足を動かそうとすると、体重を支える足と動かす足の調整が難しくなることがあります。

足を大きく出せば、その分だけ体を支える位置も変わります。

今回、ペンギン歩きを取り入れたのは、いきなり長く滑ろうとせず、小さな足の動きから始めるためです。

娘の場合も、このペンギン歩きから、次の重心移動の練習へと進めました。

なお、ペンギン歩きは滑走に向けた導入練習です。実際に長く滑る動きでは、片足に体重を乗せ、もう一方の足で斜め外側へ押し出すような動きも必要になります。

③ 「片足だとスーっと進む」重心移動で滑走へ

ペンギン歩きの次は、今回の中心となる練習です。

左右の足に体重を移しながら、片足で滑る感覚をつかんでもらいました。

すると娘から、

「おー。片足だとスーっと進む時がある。これを続ければ良いんだね」

という言葉が。

この言葉が、今回とても印象に残っています。

娘自身が、ただ足を動かすだけではなく、片足で滑ると前に進む感覚があることに気づいたようです。

その感覚をつかんでもらいながら、重心移動を繰り返しました。

理学療法士の視点|滑る足に体重を乗せることが大切

インラインスケートで滑るときには、片足で体を支える時間が生まれます。

たとえば右足で滑る場合、体重を右足に移し、その足でバランスを保ちながら進みます。

左足へ移るときは、今度は左足で体を支えます。

この左右への体重移動が、滑走につながる動きの一つです。

普段の歩行でも左右の足に体重を移しますが、インラインスケートでは車輪が転がるため、片足で姿勢を保つ調整も必要です。

娘が「片足だとスーっと進む」と感じたのは、体重を支える足と車輪の進む方向が、うまく合った瞬間だったのかもしれません。

ただし、今回の経験だけで、どの筋肉が働いたか、重心が正確にどこにあったかまでは分かりません。

大切にしたいのは、娘自身が成功したときの感覚を見つけ、それを繰り返そうとしていたことです。

④ ハの字のブレーキ練習で思わぬ転倒

少しずつまっすぐ進むことに慣れてきたところで、ブレーキにも挑戦しました。

今回試したのは、足をハの字にして減速する方法です。

つま先を少し内側に向け、かかと側を開くことで、車輪の進む向きや抵抗を調整して速度を落とします。

ところが、実際にやってみると、ブレーキが予想以上に強くかかってしまいました。

その結果、娘は前方へ転倒。

「わー。急に止まったから転んじゃった」

私も支えてはいたのですが、転倒を完全に防ぐことはできませんでした。

滑れるようになってきたからといって、思いどおりに止まれるとは限りません。

ここは、今回の練習で難しさを感じたところです。

なぜ急に止まると前へ転びやすい?

理学療法士の視点で考えると、ブレーキで急に速度が落ちると、足元と上半身の動きに差が生じます。

車輪が急に減速しても、上半身はそれまでの進行方向へ動こうとします。

その動きに姿勢の調整が追いつかないと、体が前方に崩れてしまう可能性があります。

今回も、ハの字にしたときのブレーキの強さや、減速するタイミングを予測することが難しかったのかもしれません。

これは、単に筋力が足りないという話ではありません。

足の向き、ブレーキをかける強さ、膝の曲がり具合、速度、重心の位置など、いろいろな要素が関係すると考えられます。

今回の娘の場合も、どれが主な原因だったのかは断定できません。

ただ、滑る動作と止まる動作では、求められる調整が違うということを、改めて実感しました。

次に練習するなら、まずはゆっくり減速する感覚から

今回のブレーキ練習では転倒してしまったため、うまく止まれる方法を確立できたわけではありません。

次に取り組むなら、急にハの字を大きく作るのではなく、非常に低い速度から足の向きと減速の関係を確認したいと思います。

一般的には、ヒールブレーキが付いているインラインスケートでは、その使用方法を覚えることも初心者の重要な安全対策です。

ブレーキの種類によって練習方法が異なるため、使用するスケートの構造に合った方法を選ぶ必要があります。

今回の結果|まっすぐ滑ることには少しずつ慣れてきた

今回の練習で、すべてができるようになったわけではありません。

ブレーキ練習では転倒してしまいました。

それでも、ペンギン歩きから片足への重心移動へと進み、娘はスーっと滑る感覚をつかみ始めたようです。

転びそうになりながらも、まっすぐ前へ進むことには少しずつ慣れてきました。

できることが増え、娘も楽しそうでした。

特に、

「これを続ければ良いんだね」

という娘の言葉が印象に残っています。

私が一方的に正しい動きを教えるだけではなく、娘が自分の動きから何かを感じ取ったこと。

それが今回の大きな収穫でした。

家庭でインラインスケートを練習するときのポイント

今回の経験から、これから始める親子に伝えたいことがあります。

1. 一度に全部できるようになろうとしない

足踏み、ペンギン歩き、重心移動、ブレーキは、それぞれ少しずつ異なる動きです。

最初から長い距離を滑るより、小さな動きから練習すると、子どもも何ができたか分かりやすくなります。

2. 子ども自身の気づきを大切にする

今回は娘が「片足だとスーっと進む」と気づきました。

親が何度も説明することだけでなく、子どもが成功した感覚を自分の言葉で表現することも、次の練習を考える手がかりになります。

3. 滑る練習と同じくらい、止まる練習も大切

まっすぐ進めるようになると、次はもっと滑りたくなるかもしれません。

しかし、止まる動作が安定しない段階でスピードを出すのは危険です。

滑れる距離を伸ばすことよりも、低速で確実に減速・停止できることを優先したいところです。

まとめ|滑る感覚はつかみ始めた。でも止まるのは難しかった

今回のインラインスケート練習では、足踏みから一歩進み、ペンギン歩き、片足への重心移動、滑走へとつなげることができました。

娘自身が「片足だとスーっと進む」と気づいたことは、大きな前進だったと思います。

一方、ハの字のブレーキでは、急に速度が落ちて転倒しました。

私が支えていても、完全には防げませんでした。

理学療法士として動きを観察すると、滑るための重心移動と、止まるための姿勢・速度調整は、別々に丁寧に練習する必要があると考えられます。

今回できるようになったことも、まだ難しかったことも、どちらも次の練習につながる経験です。

これからも、娘が見つけた「できた」という感覚を大切にしながら、親子で少しずつ取り組んでいきたいと思います。

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