子供のローラースケート練習|止まる・曲がる・転ぶ怖さ【インラインスケート実践編】

運動・スポーツ

「ブレーキ難しい」

前回のインラインスケート練習で、ブレーキをかけようとして転んでしまった娘。

立つことや真っすぐ滑ることは少しずつできるようになりましたが、今度は止まることや曲がることが課題になりました。

「まっすぐは出来るようになったけど、曲がるの難しいし、転ぶの怖い」

滑れるようになったからといって、怖さがなくなるわけではないようです。

私は病院で理学療法士として働いていますが、娘との運動練習では思うように進まないこともあります。

今回は、娘と一緒に、線を目標に止まる練習、転ぶ怖さを和らげる練習、手をつないで曲がる練習を試しました。

最後には、娘が自分の言葉で「滑れるようになった」と伝えてくれるまでになりました。

ただし、そこから別の課題も出てきました。

今回は、ローラースケート(インラインスケート)の実践編として、親子で試した工夫と理学療法士として考えたことを紹介します。

※今回使用したのは、車輪が縦一列に並ぶインラインスケートです。車輪が前後左右に2輪ずつ並ぶタイプとは、操作やブレーキ方法が異なる場合があります。

ブレーキが難しい娘に、止まる目標を作ってみた

前回の滑走練習では、娘は少しずつ真っすぐ進めるようになりました。

しかし、ブレーキでは転倒する場面がありました。

「ブレーキ難しい」

そんな娘と、今回は止まる練習をもう少し分かりやすくできないか考えました。

線を引いて、そこを目標に止まる

試したのは、とてもシンプルな方法です。

地面に線を引いて、その手前で止まることを目標にしました。

娘からは、

「この線の前で止まれば良いの?」

という反応。

どこで止まるのかが、目で見て分かるようになりました。

練習していると、娘がこんなことを言いました。

「線があるとブレーキしやすい」

線を引くだけの工夫でしたが、娘にとっては止まる場所が分かりやすくなったようです。

もちろん、線があるだけでブレーキ操作そのものが上達するわけではありません。

それでも、目標がはっきりすることには意味があるのかもしれないと感じました。

理学療法士として考えたこと|止まる位置を予測しやすくなった?

インラインスケートで止まるには、足を動かすだけではなく、いくつかのことを同時に行う必要があります。

  • 今、どのくらいの速さで進んでいるかを感じ取る
  • どのあたりから減速する必要があるかを考える
  • 姿勢や体重の位置を調整する
  • ブレーキ操作のタイミングを合わせる

これらは、筋力だけで決まるものではありません。

周囲を見て、動きを予測し、身体を調整することも関係します。

今回の娘の場合は、線があることで「どこまでに止まるか」が具体的になり、減速するタイミングを考えやすくなった可能性があります。

あくまで娘の言葉と今回の経験から考えた仮説です。

また、線は停止の目標であって、衝突を防ぐ安全装置ではありません。十分に余裕のある距離から、低速で練習することが大切です。

曲がる練習で、また転ぶ怖さが出てきた

真っすぐ進む練習に慣れてきたところで、次はカーブです。

折り返し地点を決めて、そこまで進み、曲がって戻ることを目標にしました。

ところが、ここで娘からこんな言葉が。

「まっすぐは出来るようになったけど、曲がるの難しいし、転ぶの怖い」

前回の転倒を経験していることもあり、カーブ練習では再び恐怖心が出てきました。

真っすぐ滑ることと、曲がることは別の難しさがあるようです。

曲がる時は何が難しいのか?

理学療法士の視点で考えると、カーブでは進む方向に合わせて姿勢や体重のかけ方を調整する必要があります。

真っすぐ進む時と比べて、左右の足への体重のかけ方や、身体の向きを変えるタイミングが重要になります。

また、行きたい方向へ視線を向けたり、曲がる速さを調整したりすることも関係します。

特に初心者の場合、曲がろうとして姿勢が大きく崩れると、転倒につながることがあります。

今回の娘についても、体重移動の難しさ、動作の経験量、転倒への不安などが重なっていた可能性があります。

「曲がれない=筋力が足りない」とは限りません。

転ぶ怖さを和らげるため、支えながらゆっくり倒れる練習

そこで、カーブの練習を進める前に、転ぶことへの不安に向き合いました。

今回試したのは、私が身体を支えながら、ゆっくり倒れる動きを経験することです。

後ろへ急に倒れないように介助しながら、何度か繰り返しました。

すると娘は、

「こうやってゆっくり転んだら良いんだね」

と話しました。

何度か経験するうちに、転ぶことへの恐怖心も少しずつ減ってきました。

最初は手をつないでカーブの練習

転ぶ怖さが少し和らいできたところで、再びカーブの練習です。

折り返し地点を決め、最初は私が娘と手をつなぎながら曲がる練習をしました。

すると娘が、

「パパが手を繋いでくれたら曲がりやすいー。」

と話しました。

一人で曲がろうとする時には難しさを感じていましたが、私の補助があると曲がりやすかったようです。

手をつなぐことで何が変わった?

手をつないだことで、娘がバランスを崩しそうになった時に、私が支えられる状態になりました。

身体を支える補助があることで、娘自身が姿勢や方向転換に取り組みやすくなった可能性があります。

また、転びそうになっても支えてもらえるという安心感も、関係していたかもしれません。

ただし、手をつないで曲がれたことと、補助なしで同じように曲がれることは別です。

大切なのは、支えを受けながら動きを経験し、子どもの様子に合わせて少しずつ自分で調整する機会を増やしていくことだと考えています。

今回も、無理に一人で曲がることを急がず、娘の怖さに合わせて練習を進めました。

「パパ―。滑れるようになったよ。」

止まる目標を作り、転ぶ怖さにも向き合い、折り返し地点で曲がる練習を繰り返しました。

そして、何とか真っすぐ進み、折り返し地点から戻ってこられるようになりました。

その時、娘が言いました。

「パパ―。滑れるようになったよ。」

最初は立つことにも苦労していた娘。

そこから足踏み、滑走、ブレーキ、カーブと、少しずつ練習を重ねてきました。

今回も転倒への怖さはありましたが、支え方や練習方法を変えながら、折り返して戻るところまで進みました。

それでも、娘自身が「滑れるようになった」と感じられたことは、今回の練習で大きかったと思います。

ところが、滑れるようになったら自転車へ

ここで、もう一つの課題が出てきました。

娘は、ある程度インラインスケートができるようになると、それで満足したのか、今度は自転車に乗ることが増えてきました。

練習を続ければ、もっと滑り方が上達するかもしれません。

しかし、親が練習を続けさせたいと思っても、娘が今やりたいのは別の運動のようです。

ここは、今後の課題です。

理学療法士パパとして考える、次の練習

今回の経験から、娘は「折り返して戻ってくる」という一つの目標を達成できたことで、ひとまず満足した可能性があります。

ただし、本当にそう考えているかは分かりません。

自転車の方が楽しい時期なのかもしれませんし、インラインスケートにはまだ怖さが残っているのかもしれません。

今後また練習する機会があれば、例えば、

  • 目標線の手前で安定して止まれるか確かめる
  • ゆっくりした速度でカーブの動きを確認する
  • 短いコースを使い、本人の希望に合わせて練習する

といった方法も考えられます。

ただし、これらは今後のアイデアであり、今回すべて試したことではありません。

無理にインラインスケートを続けさせるよりも、娘が運動そのものを楽しめることを大切にしたいと思います。

家庭でローラースケートを練習する時のポイント

今回の経験をもとに、同じような悩みを持つ家庭で参考になりそうなことを整理しました。

1. 止まる位置を目で見えるようにする

目標線や目印を設けると、どこで停止するかが分かりやすくなります。

ただし、目標線を越えないことよりも、安全に減速・停止することを優先します。

2. 転倒への不安が強い時は、課題を簡単にする

いきなりカーブを繰り返すのではなく、必要な補助を受けながら姿勢を確認するなど、本人が安心して取り組める段階に戻す方法があります。

転ぶ練習を無理に行う必要はありません。

3. カーブは低速で、必要に応じて大人が補助する

手をつなぐことで曲がりやすくなる子どももいるかもしれません。

ただし、保護者が子どもを強く引っ張ったり、バランスを崩した際に腕だけで急に支えたりすると、かえって危険になることがあります。

大人も安定した足場を確保し、必要なら専門施設で指導を受けましょう。

4. できた後も、練習を続けることだけを目標にしない

今回の娘は、滑れるようになった後、自転車に乗ることが増えました。

必ずしも一つの運動を続けることだけが正解ではありません。

子どもの興味を見ながら、次に挑戦する機会を考えていきたいと思います。

安全面|止まる・曲がる練習で気をつけたいこと

米国小児科学会の保護者向け情報では、インラインスケートの練習時に、ヘルメット・手首・肘・膝の保護具を使用すること、交通のない平坦な場所を選ぶこと、基本動作をゆっくり身につけることが勧められています。

家庭で行う場合は、特に次の点に注意してください。

  • ヘルメット、リストガード、肘・膝のプロテクターを正しく装着する
  • 平坦で乾いた、段差や砂利のない場所を選ぶ
  • 車や歩行者と接触しない、安全でスケートが許可された場所を使う
  • 目標線の先にも十分な停止スペースを確保する
  • 曲がる前に速度を落とす
  • 転倒練習は無理に行わず、必要なら指導者に教わる
  • 痛みや強い恐怖が出た場合は中断する

また、インラインスケートには、かかとにブレーキがある製品や、ブレーキ方法の異なる製品があります。

自己流のブレーキだけでなく、使用している製品の取扱説明書に沿って停止方法を確認してください。

一度止まれた、曲がれたという経験だけで、安全に滑走できると判断しないことも大切です。

まとめ|滑れるようになった後の課題も見えてきた

今回のインラインスケート実践編では、娘と一緒に次のことを試しました。

  • 線を引いて、止まる場所を分かりやすくする
  • 支えながらゆっくり倒れる練習をして、転倒への怖さに向き合う
  • 手をつないで、折り返し地点で曲がる練習をする

その結果、娘は何とか折り返して戻ってこられるようになりました。

「パパ―。滑れるようになったよ。」

この言葉が、今回の練習の大きな一区切りになりました。

ただ、その後は自転車に乗ることが増えています。

技術をもう少し高めたいという親の思いと、今やりたい運動を選ぶ娘。

これも、親子で運動を続けていく中で考えることなのかもしれません。

理学療法士として身体の使い方を見ることも大切ですが、父親としては、できるようになった喜びや、娘自身の興味も大切にしたいと思っています。

今回でインラインスケートの3部作は一区切りです。

また娘が滑りたくなった時には、そこから新しい練習を考えていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました