「パパー。腹筋して!」
突然、娘からそんなお願いが。
以前、私が腹筋をしていた姿を覚えていたのでしょうか。それとも、ただの気まぐれ?
理由は分かりませんが、せっかく娘が身体を動かすことに興味を持ったので、まずは私が腹筋をすることにしました。
ところが、ただの筋トレで終わるはずがありません。
腹筋10回の予定が20回になり、さらには足上げ腹筋まで。
今回は、娘がパパのトレーナーになった日の出来事と、理学療法士として考えた腹筋運動のポイントを紹介します。
娘の「腹筋して!」から始まった筋トレ
娘に言われ、腹筋を始めようとしたときのことです。
「手は頭の後ろ!」
いきなり娘からフォームの指導が入りました。
しかも、娘は私の足を押さえる役まで担当してくれます。
いつの間にか、娘がトレーナーで、私が練習する選手のような関係に。
腹筋1回ごとにタッチ!
腹筋を始めると、娘から次の指示が。
「タッチー!」
腹筋を1回するたびに、娘と1回タッチ。
ただ身体を起こすだけだった腹筋が、親子の遊びに変わっていきます。
腹筋そのものは単調な運動ですが、タッチするという小さな目標が加わると、少し違った楽しさが生まれます。
私は理学療法士として運動の方法を考えることがありますが、今回の遊び方を考えたのは娘でした。
10回で終わるつもりが、20回に!
腹筋を10回したところで、そろそろ終わろうとした私。
しかし、娘から思いがけない一言。
「腹筋20回ね」
えっ、20回?
どうやら、まだ終わりではないようです。
娘の指示に従い、腹筋を続けることに。
そして20回を終えると、
「よく出来ましたー」
無事に娘から合格をいただきました。
指示を出す、回数を決める、達成したら褒める。
娘はすっかりトレーナー役です。

今度は足上げ腹筋に挑戦
上体起こしを終え、今度は足上げの運動へ。
私は娘に「腹筋の下の方を鍛えるよ」と説明しました。
すると、
「足上げもするの?」
娘にとっては、身体を起こす腹筋とは違う動きだったようです。
仰向けで脚を上げる運動を始めると、今度は応援係に。
「パパ頑張ってー。私が10秒数える。」
今度は回数ではなく、時間を数えてくれました。
上体起こしでは足を押さえ、足上げでは秒数を数える。
運動するのはパパですが、娘にも役割がある。
今回の腹筋遊びでは、この関係が面白いところでした。
理学療法士パパが考える2つの腹筋運動
ここで少し、上体起こしと足上げについて整理してみます。
上体起こしは、腹筋だけでなく股関節の筋肉も使う
今回最初に行ったのは、仰向けから上半身を起こす上体起こしです。
上体起こしでは、主に腹直筋などの腹筋群に加え、股関節を曲げる腸腰筋なども働きます。
身体を完全に起こす方法と、肩を少し持ち上げるクランチでは、筋肉への負荷のかかり方も変わります。
娘から「手は頭の後ろ!」と言われましたが、手で頭を強く引っ張る必要はありません。
首に力が入りすぎないよう注意し、勢いだけで身体を起こさず、無理のない範囲で行うことが大切です。
足上げは、腹筋と股関節周囲の筋肉が協力する
足上げ運動では、股関節を曲げる腸腰筋や大腿直筋などが働き、腹筋群も骨盤や体幹を安定させるために関わります。
私は娘に「腹筋の下の方を鍛える」と説明しましたが、厳密には腹筋の下側だけを独立して鍛える運動ではありません。
腹直筋は全体として働き、運動によって各部分の活動の仕方が変わる場合があります。
また、両脚を伸ばして上げ下げすると負荷が大きくなり、腰が反りやすい人もいます。
腰に痛みが出る場合は無理をせず、膝を曲げる、片脚ずつ動かすなど、負荷を軽くする方法もあります。
親子で腹筋を楽しむなら、回数よりも大切なこと
今回、娘は私の腹筋に次々と役割を加えてくれました。
足を押さえる。
タッチする。
回数を決める。
秒数を数える。
そして、終わったら褒める。
娘は腹筋をしていませんが、私と一緒に運動の時間を作ってくれました。
ここで感じたのは、子どもと運動を楽しむために、必ずしも最初から子ども自身に運動させる必要はないのかもしれない、ということです。
親が身体を動かし、子どもが応援したり、遊び方を考えたりする。
そんな関わり方も、身体や運動への興味につながるきっかけになるのではないでしょうか。
もちろん、今回の体験だけで娘の運動能力や意欲が向上したとは言えません。
ただ、娘が自分から腹筋を提案し、最後まで関わってくれたことは、親としてうれしい発見でした。
家庭で腹筋遊びをするときの注意点
今回の体験を家庭で取り入れるなら、次のことに気をつけたいと思います。
- 回数は子どもに合わせすぎない。 20回が適切とは限りません。大人も自分の体力に合わせて調整しましょう。
- 首や腰に痛みが出る動作は避ける。 上体起こしでは首を強く引っ張らず、足上げでは腰の反りや痛みに注意します。
- 足を押さえる役は安全第一。 子どもが無理な力をかけたり、急に引っ張ったりしないようにします。
- 子どもに運動を強制しない。 見ているだけ、応援するだけでも、親子で楽しむ時間として大切にしたいところです。
腹筋の回数や方法に、すべての人へ当てはまる正解があるわけではありません。
まずは無理なく楽しめることを優先したいと思います。
まとめ|娘の腹筋コーチ、次の選手は?
20回の上体起こしと、足上げの運動。
娘の指示に従い、無事にパパの腹筋トレーニングが終了しました。
「お疲れ様。また明日もやろうね。」
そんな娘に、今度は私から声をかけてみました。
「次は○○ちゃんの番だよ」
すると、
「え?私もやるの?」
今まで元気に指示を出していた娘でしたが、まさか自分も腹筋をすることになるとは思っていなかったようです。
さて、次は娘の番。
次回は、娘が実際に腹筋に挑戦する様子を紹介する予定です。
親子の運動は、教える側と教わる側が入れ替わるのも面白いですね。


コメント