「高く跳べ」はNG?理学療法士パパが教える、疲れない縄跳びのコツ【脳と足首】

運動

こんにちは!理学療法士として日々リハビリや体の動かし方をサポートしているパパです。

現在、我が家では元気いっぱいな小学2年生の娘と一緒に、「体の仕組み」を知りながらスポーツを楽しむ「伴走型」の特訓に励んでいます。なぜかというと、「気合だ!」「もっと高く!」といった根性論ではなく、「体がどう動くか」を親子で理解した方が、教える側も教わる側もずっと楽しいからなんです。

自転車や縄跳びなど、お子さんのスポーツ指導で「どう伝えたらいいか分からない…」と悩んでいるお父さん、お母さん。今回は、我が家で実践した「縄跳びが飛べるようになる5ステップ」の中から、大きな壁となる「連続ジャンプの極意(ステップ3&4)」をご紹介します!

縄と足のタイミングを合わせる「脳内会議」(ステップ3)

縄跳びで引っかかってしまう子の多くは、縄が来るタイミングとジャンプが噛み合っていません。ここで登場するのが、脳の「大脳皮質」と「小脳」です。

大脳皮質が「跳べ!」と社長のように命令を出し、コントロールタワーである小脳が縄のスピードに合わせて1000分の1秒単位で「今だ!」とタイミングを微調整しています(専門用語でフィードフォワード制御と言います)。

しかし、初心者の娘にとって、縄を回しながらジャンプの計算をするのは至難の業。そこで、まずは縄を置き、脳内にリズムをプログラミングすることから始めました。

パパ:「次はリズム良く飛ぶ練習をしてみようか。まず縄を持たずに、その場でパパの手拍子に合わせてジャンプしてみよう」

(パン!パン!パン!)

娘:「ふんっ!……ふんっ!……はぁ、はぁ。たくさん飛ぶのは疲れるし、とんとんってジャンプできない」

見ると、娘は全力ジャンプを繰り返していました。

ジャンプが高すぎて手拍子のリズムから完全にズレてしまい、すぐに息切れ。そこで少し休憩をはさみ、次のステップへと進むことにしました。

疲れないジャンプの秘密「トリプル・エクステンション」(ステップ4)

連続で跳ぶためには、着地から次のジャンプへの「速い切り替え」が必要です。ここで「運動学・解剖学」の観点から考えます。

ジャンプの瞬間、人間の体は「股関節(お尻)」「膝関節(太もも)」「足首(ふくらはぎ)」の3つの関節が同時に鋭く伸びます。これを「トリプル・エクステンション」と呼びます。

娘が「とんとん跳べない」原因は、高く跳ぼうとして膝を曲げすぎていることでした。縄跳びに必要なのは「高さ」ではなく、足首のバネを使った「低くて鋭いジャンプ」なのです。

パパ:「上に飛ぼうとしすぎて膝を曲げすぎてるのと、高く飛びすぎて着地した後に連続で跳ぶのが難しくなってるね。膝を曲げるのは少しで、足首を使って跳ぶように意識してみようか」

バネのように、ポン、ポン、と軽く跳ねる見本を見せます。すると、娘の動きに変化が!

娘:「あ、ほんとだ。強く跳ばなければさっきより疲れない!」

深くしゃがみ込むのをやめ、膝のクッションを軽く保ちながら足首を使って跳ぶ。体の正しい使い方(省エネモード)を覚えたことで、息切れすることなく、軽快に連続ジャンプができるようになったのです。まさに、ちょっとしたコツで劇的に動きが変わった瞬間でした!

低い連続ジャンプを覚えた後に縄を組み合わせることで、ジャンプのタイミングを計る余裕が出来た為、ステップ3、4がクリアできました。

まとめ:体の仕組みを知れば、運動はもっと楽しい!

「なんでできないの!」と焦ってしまうこともありますが、うまくできない時は、必ず「体の使い方」にちょっとしたエラーが起きているだけです。

運動は無理にやらせるものではありません。今回のように、「脳がリズムを計算しているんだよ」「足首をバネにしてみよう」と体の仕組みを知り、親子で実験のように楽しむことが、運動好きへの一番の近道だと感じています。

今、お子さんのスポーツ練習で壁にぶつかっている親御さん。ぜひ、動きをよーく観察して、ほんの少し「体の使い方」のヒントを出してあげてください。きっと、お子さんの目が輝く瞬間がやってきますよ!ステップ1~4の通りではなく、子供さんが苦手な部分から攻略していく方法も良いかもしれません。

次回は、いよいよ縄跳び特訓の最終章。着地の衝撃吸収から次のジャンプに繋げる「ステップ5」をお届けします。

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