子どもがお風呂に入らない!小1娘に試した4つの工夫と親子の体験談

やる気・運動習慣

「そろそろお風呂に入ろうかー」

夕食が終わり、娘に声をかけます。

しかし、リビングから返ってくるのは、いつもの言葉。

「うん、あとでー」

5分待って、もう一度声をかけても「あとでー」。

小学1年生の娘との入浴前のやり取りは、わが家の毎晩の悩みでした。

早くお風呂に入って、早く寝てほしい。

そんな親の思いとは反対に、娘は本を読んだり、絵を描いたりすることに夢中です。

私も最初は「早く入りなさい!」と強く言ってしまうことがありました。

でも、それではお互いに楽しくありません。

そこで、娘がお風呂に入りたくなるように、いろいろな作戦を試してみました。

バスボール、パパ馬、鬼ごっこ、そして銭湯ごっこ。

成功したものもあれば、思わぬ失敗もありました。

今回は、小学1年生の娘との実体験を通して、お風呂に入らない子どもへの声かけと、遊びを使った工夫について紹介します。

そして、最後には私が娘から大切なことを教えてもらった出来事もありました。

小1娘がお風呂に入らない!「あとで」が終わらない夜

小学校に入学すると、朝から学校へ行き、授業を受け、友達と過ごす毎日が始まります。

帰宅してからも、宿題や翌日の準備など、家庭でやることは少なくありません。

そのため、私はできるだけ夜の生活リズムを整えたいと考えていました。

しかし、娘には娘の時間があります。

学校の図書室で借りてきた本を読んでいたり、裏紙にオリジナルキャラクターを描いていたり。

時には、手遊びに夢中になっていることもありました。

「お風呂入るよー!」

「ここだけ読んだらー」

「じゃあ、そろそろ入ろう?」

「この絵が完成したらー」

なかなか終わりません。

本に集中していることも、絵を一生懸命描いていることも、悪いことではありません。

それでも、時計を見るとだんだん焦ってしまいます。

「もう! 早く入るよ!」

つい語気が強くなってしまうことも。

せっかく親子で過ごせる夜なのに、これではお互いに嫌な気持ちになります。

そこで私は、怒って動かそうとするのではなく、娘が自分から動きたくなる方法を考えてみました。

実際に試した!娘をお風呂に誘う4つの作戦

作戦① バスボールでお風呂を楽しみにする

まず試したのは、キャラクターのマスコットが入ったバスボールです。

「今日のお風呂は……これだ!」

娘に見せると、さっきまでの「あとでー」が嘘のように、

「入る! 今すぐ入る!」

と大喜び。

ここまで反応が変わるとは思いませんでした。

ただ、この方法には問題もありました。

まず、お金がかかります。

毎日のように購入していると、家計への負担も小さくありません。

そして、バスボールがない日は、

「今日はバスボールないの?」

と残念そうにすることもありました。

確かに効果はありましたが、毎日続ける方法としては少し難しそうです。

わが家では、特別な日のお楽しみとして使う方がよいと感じました。

作戦② パパ馬・新幹線・ロケットでお風呂へ出発

次は、お金をかけずに体を使う作戦です。

私はリビングで四つん這いになり、

「お風呂行き、パパ馬号、まもなく発車しまーす!」

娘が笑いながら背中に乗ってきます。

「しゅっぱーつ!」

時には新幹線になったり、ロケットになったり。

「次は〜脱衣所〜! お忘れ物のないように〜!」

娘は大喜びです。

お風呂への移動が、いつの間にか親子の遊びになりました。

しかし、この作戦にも問題が。

「もう一回! リビングに戻って!」

ようやく脱衣所に到着したのに、今度は乗り物遊びが終わりません。

さらに、娘を乗せる私の腰にも負担がかかります。

お風呂へ誘うつもりが、パパの方が先に疲れてしまいました。

※実際にはこのような遊びをしましたが、子どもを背中に乗せて移動する方法は転落や腰への負担があるため、おすすめするものではありません。家庭で取り入れるなら、床に座って車掌さんごっこをするなど、安全な方法に変える方がよいと思います。

作戦③ 鬼ごっこでお風呂に誘う

続いて考えたのが、鬼ごっこです。

「待てー! お風呂場まで逃げろー!」

私が追いかけると、娘は笑いながら逃げていきます。

「捕まえたら、こちょこちょだぞー!」

娘は楽しそうです。

ただし、この方法も問題がありました。

遊びが盛り上がると、なかなか終わらないこと。

それに、家の廊下を走り回るのは転倒や衝突の危険があります。

特に浴室付近は床が濡れていることもあるため、走る遊びは避けたいところです。

お風呂への移動を楽しくする発想は悪くありませんが、実際に走らせる方法は見直す必要があると感じました。

作戦④ 銭湯「パパの湯」を開店する

いろいろ試した末に、わが家で比較的うまくいったのが、お店屋さんごっこです。

まず、私が先にお風呂に入ります。

そして、脱衣所に向かって声をかけます。

「いらっしゃいませー! 銭湯『パパの湯』、ただいま空いております!」

さらに、

「今なら背中流しサービス付きでーす!」

すると、お店屋さんごっこが好きな娘は、お客さんになりきってやってきます。

「シャンプーお願いします!」

私は店員になって、

「はい、かしこまりましたー!」

と返事をします。

これが思っていた以上に好評でした。

お風呂に入るよう何度も声をかけるよりも、娘自身が遊びに参加したくなる雰囲気を作った方が、うまくいくことがありました。

もちろん、毎回必ず成功するわけではありません。

それでも、ほかの作戦と比べると、親子で楽しく入浴を始められることが多かった方法です。

理学療法士パパとして考えた「娘が動かなかった理由」

ここまで試してみて、少し考え方が変わりました。

そもそも、娘は本当に「お風呂が嫌い」だったのでしょうか?

娘が言っていたのは、

「ここだけ読んだら」

「この絵が完成したら」

という言葉です。

もしかすると、お風呂に入りたくないというより、今していることを途中でやめたくなかったのかもしれません。

理学療法士の仕事では、人がある動作を始められないとき、筋力だけではなく、その人の状態や周囲の環境も考えます。

今回も、その考え方を少し応用してみました。

お風呂に入るまでには、いくつもの行動がある

私からすると「お風呂に入る」は、一つの行動です。

しかし、娘の立場で考えると、

  1. 今読んでいる本を閉じる
  2. リビングでの遊びを終える
  3. 脱衣所へ移動する
  4. 服を脱ぐ
  5. 浴室へ入る

という、いくつもの行動が必要です。

その最初の「本を閉じる」「絵を描くのをやめる」という部分が、娘には難しかったのかもしれません。

もちろん、これはわが家の様子から考えた仮説です。入浴を嫌がる理由は子どもによって違います。

ただ、今回の経験で私は、子どもが動かないときには、動き出すまでの過程にも目を向けてみようと思うようになりました。

「早くしなさい」よりも、参加したくなるきっかけ

バスボールでは、浴室に楽しみがありました。

パパ馬や鬼ごっこでは、浴室までの移動が遊びになりました。

そして銭湯ごっこでは、娘がお客さんという役割になって、自分から参加できました。

共通していたのは、入浴という行動に何かしらの楽しさが加わっていたことです。

お風呂そのものを好きにするというより、今の遊びから次の行動へ移るためのきっかけを作っていたのかもしれません。

理学療法士として入浴拒否の心理を断定できるわけではありませんが、環境や声のかけ方を変えることで、行動の始めやすさが変わる可能性はあると感じました。

シャンプーを持ってきた娘に、私が教えられたこと

そんなある日の出来事です。

いつものように銭湯「パパの湯」を開店しようと、私が先にお風呂に入りました。

ところが、頭を洗おうとして気づきました。

シャンプーがない。

ボトルが空っぽです。

「うわ、マジか……」

どうしようかと考えていた、その時でした。

浴室のドアが開き、娘がやってきました。

手には、新しいシャンプーの詰め替えパック。

「パパ、シャンプーないって言ってたでしょ。持ってきたよ」

私は驚きました。

そういえば数日前、シャンプーがもうすぐなくなると独り言を言ったことがありました。

娘は、それを覚えていたようです。

「え、ありがとう! めっちゃ助かる!」

娘は得意げに、

「へへん、すごいでしょ」

と笑っていました。

私は、それまで娘をどうやってお風呂に入れるかばかり考えていました。

「早くしなさい」

「もう時間だよ」

そんな言葉を何度もかけていました。

でも、娘は普段の生活の中で、大人の言葉を聞き、周りの様子を見て、自分なりに考えていたのです。

言うことを聞かない娘だと思っていたけれど、私が気づいていない成長もあったんだな。

そう感じた瞬間でした。

湯船に浸かりながら、もう一度、

「ありがとうね」

と伝えました。

すると娘は、

「あしたもパパがロケットやってくれるなら、また持ってきたげる」

とニヤリ。

……どうやら、パパロケットはまだ引退できないようです(笑)。

お風呂に入らない子どもに、家庭で試せそうな工夫

今回、わが家で比較的うまくいったのは、銭湯ごっこでした。

ただ、どの子どもにも同じ方法が合うとは限りません。

今回の体験を振り返って、今後は次のような工夫も試してみたいと考えています。

今していることの区切りを一緒に決める

例えば、本を読んでいるとき。

「早くお風呂に入りなさい!」

ではなく、

「このページを読み終わったらお風呂にしようか?」

と声をかけてみる。

絵を描いているなら、

「どこまで描いたら一区切りにする?」

と聞いてみるのもよさそうです。

親が一方的に時間を決めるだけでなく、子どもが区切りを考えられるようにする工夫です。

入浴の少し前に予告する

今後試してみたいもう一つの方法が、事前の予告です。

例えば、

「あと10分くらいしたら、お風呂にしようね」

と伝える。

急に遊びを終わらせるのではなく、次の予定を事前に知らせる方法です。

子どもの反応を見ながら、親子で調整していきたいと思います。

お風呂の中にも楽しみを作る

バスボールだけでは、毎日お金がかかります。

でも、身近なものを利用して親子で楽しむ方法もあります。

例えば、わが家では別の日に、食べ終わったプリンのカップを使って、お湯がなくなる時間を予想する遊びもしました。

【プリンカップでお湯がなくなる時間を予想したお風呂遊びの記事】

高価なおもちゃを毎日用意しなくても、お風呂の時間を親子の発見につなげられるかもしれません。

※水を使う遊びは必ず大人が見守り、容器の破損や小さな部品の誤飲、浴槽での転倒などに注意してください。

早寝のために、無理に急がせすぎない

小学校に入ると、生活リズムを整えることも大切です。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生は9〜12時間を参考に睡眠時間を確保することが推奨されています。

ただし、「早く寝るためには絶対に早く入浴しなければならない」というわけではありません。

起床時刻や家庭での生活全体を考え、親子で無理のない入浴時間を決めたいと思います。

参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」

また、遊びの中断以外にも、お湯が熱い、シャンプーが嫌、疲れているなど、入浴をためらう理由がないか、本人に聞いてみることも大切だと思います。

まとめ|お風呂に入らない娘から、私が気づかされたこと

小学1年生の娘がお風呂になかなか入らない。

そんな悩みから、わが家ではいろいろな方法を試してきました。

  • バスボールは喜ぶけれど、毎日使うにはお金がかかる
  • パパ馬やロケットは楽しいけれど、安全面や身体への負担がある
  • 鬼ごっこは盛り上がるけれど、家の中で走るのは危険
  • 銭湯ごっこは、娘が自分から参加しやすかった

最も印象に残っているのは、シャンプーを持ってきてくれた娘の姿です。

私は、どうしたら娘がお風呂に入るのかばかり考えていました。

でも、娘は私の知らないところでも、いろいろなことを考え、行動していたのです。

子どもを思いどおりに動かすことよりも、子どもが何を考えているのか、少し立ち止まって見てみる。

理学療法士としても、父親としても、大切にしたい視点だと感じました。

もっとも、明日もすんなりお風呂に入ってくれる保証はありません。

また「あとでー」が始まるかもしれません(笑)。

それでも、親子で工夫しながら楽しめる時間にしていきたいと思います。

皆さんのご家庭では、お風呂に入る前にどんなやり取りがありますか?

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