小1の娘が夜なかなか寝ない!寝る準備が進まない夜に試した親子の工夫

親子の発見・体験

「まだ寝ない!お人形の学校ごっこするの!」

小学校1年生だった娘のひと言です。

お風呂も終わった。あとはパジャマに着替えて、髪を乾かして、歯磨きをするだけ。

それなのに、なかなか寝る準備が進みません。

「早く着替えて!」

「歯磨きは終わった?」

「明日も学校だから、そろそろ寝よう!」

私も何度、同じ言葉を繰り返したことでしょう。

世間では、小学校入学に伴う仕事と育児の両立の難しさなどが「小1の壁」と呼ばれます。

でも、当時のわが家で大変だったのは、学校から帰ってきた後の生活でした。

娘に十分な睡眠を取ってほしい。

そう思っているのに、声をかけるほど時間だけが過ぎていきます。

そこで、少し方法を変えてみました。

今回は、小1の娘が寝る準備をなかなかしてくれなかったとき、私が実際に試した工夫を紹介します。

理学療法士として振り返ってみると、身体の動きだけではなく、子どもの気持ちや行動の切り替えにも、考えるヒントがありました。

「早く着替えて!」より動いたのは、パジャマ競争

お風呂から上がり、体を拭いた娘。

さあ、パジャマに着替えて寝る準備です。

ところが……。

「キャハハハ!パパ、あっち向いてて!」

そう言って、着替えを後回しにしてリビングへ。

ソファのクッションに隠れて楽しそうにしています。

「ちょっと待って!先にパジャマ着よう!」

しかし、娘は笑っているばかり。

私は早く寝る準備を進めたいのに、娘にとってはまだ遊びの時間だったようです。

パパが実況中継を始めてみた

そこで、いつもの「早く着なさい!」をやめて、こんな声をかけてみました。

「おっと!パパ選手、ものすごいスピードでパジャマを着ようとしている!」

「これは世界新記録が出るか!?」

「娘選手はどうだ!?まだ着替えていないぞー!」

すると、娘の反応が変わりました。

「あー!パパずるい!私が先!!」

急いでパジャマを取りに行き、着替え始めたのです。

ボタンを掛け違えそうになるほど真剣な表情。

そして……。

「やったー!私の一着!」

「くっそー、負けたか……」

悔しがる私を見て、娘は満足そうな顔。

さっきまで何度言っても進まなかった着替えが、遊びに変えたことで進みました。

もちろん、競争を急がせすぎると転倒したり、焦って失敗したりすることもあります。

毎回競争する必要はありませんが、わが家ではうまくいった工夫の一つです。

ドライヤーを嫌がる娘が、美容室ごっこではお客さんに

次は髪を乾かす時間です。

娘はドライヤーの音や熱さが苦手で、逃げ回ることもありました。

そこで、私が考えたのは「美容室ごっこ」。

少し気取った美容師になりきって話しかけます。

「いらっしゃいませ~、お客様。本日はどのようなスタイルになさいますか?」

すると娘も、すっかりお客さんの気分。

「うーん、プリンセスみたいにサラサラにして」

「かしこまりました。では、魔法の風を当てていきますね~」

鏡の前に座った娘の髪を、私が乾かしていきます。

仕上げは娘が美容師に

ある程度乾いたところで、今度は娘に声をかけました。

「特別に、美容師のテクニックを教えましょう」

「えっ、私もやっていいの?」

「もちろん!」

私がそばで見守りながら、安全な持ち方や風の当て方を一緒に確認します。

「見てパパ、サラサラ?」

「うん、サラサラになったね!」

最初は嫌がっていたドライヤー。

それが、美容室ごっこでは自分から参加してくれました。

嫌だった動作も、役割が変わると受け止め方が変わることがある。

娘の反応を見ながら、そんなことを感じました。

ただし、ドライヤーは熱風や本体の熱い部分によるやけどに注意が必要です。子どもだけに任せず、大人が近くで見守ることが大切です。

また、髪が濡れたままだからといって、それだけで風邪をひくわけではありません。風邪はウイルス感染によって起こります。

わが家では、髪を乾かすことを無理に押しつけるのではなく、快適に過ごすための身支度として考えています。

歯磨きは、鏡の前でパパの真似っこゲーム

続いては歯磨きです。

「歯磨きしてね」

そう伝えると、娘は自分で磨いてくれます。

ただ、すぐに終わってしまうこともあり、奥歯まで磨けているのか気になっていました。

そこで始めたのが、鏡の前での真似っこゲームです。

「パパと同じ動きをしてね!」

「右、左、イーの口!」

私が大げさに歯ブラシを動かすと、娘も同じように動かします。

「次は奥歯の洞窟を探検だ!」

二人で鏡を見ながら、歯ブラシを動かしていきます。

何だかシンクロナイズド・歯磨きです。

自分で磨いた後は、パパが仕上げ磨き

最後は、私による仕上げ磨きです。

「奥歯のところも確認するね」

娘が自分で磨いた後、磨き残しがないかを確認します。

小学校低学年は、乳歯から永久歯に生え替わる時期です。

特に、新しく生えてくる奥歯は歯ブラシが届きにくいことがあります。

日本小児歯科学会も、小学校低学年では就寝前の保護者による仕上げ磨きが必要だと説明しています。

わが家では、真似っこで楽しく磨きながらも、最後は大人が確認することを大切にしていました。

遊びで歯磨きを始めやすくすることと、きちんと磨けていることは別の話です。

ここは親として気をつけたいところです。

最大の難関は「まだ遊びたい!」から寝室への移動

着替えも終わりました。

髪も乾かしました。

歯磨きも終わりました。

あとは布団に入るだけです。

しかし、ここで娘のひと言。

「まだ寝ない!お人形ごっこするの!」

リビングには読みかけの絵本やお絵かき帳、お人形など、魅力的な遊び道具がいっぱい。

大人からすると「明日も遊べるでしょ」と思います。

でも、娘にとっては今が楽しい時間。

「もう終わり!」

そう言っても、なかなか気持ちを切り替えられません。

登場したのは、パパ新幹線

そこで私は、四つん這いになって声をかけました。

「お待たせいたしました!」

「寝室行き、パパ新幹線の最終列車が発車いたします!」

「お乗り遅れのないよう、ご注意ください!」

すると娘は、

「乗るー!!」

と嬉しそうに近づいてきました。

娘を背中に乗せ、ゆっくり寝室へ向かいます。

「ガタンゴトン!次は~お布団駅~!」

パパ新幹線のほかにも、パパロケットやパパ馬になることがありました。

仕事から帰ってきた私にとって、なかなかの重労働です。

それでも、笑いながら寝室へ向かう娘を見ていると、ただ急かしていたときとは少し違う気持ちになりました。

背中に乗せる遊びは転落の危険があるため、実際に行うなら低い姿勢で短い距離に限り、子どもの体格や親の身体の状態にも注意が必要です。

安全が確保できない場合は、乗り物の音を出して一緒に歩くだけでも楽しめると思います。

乗り物が嫌な日は、布団の中で内緒話

もちろん、毎回新幹線に乗りたいわけではありません。

そんな日は、

「布団の中で内緒話をしよう」

「しりとりしながら行こう」

と誘っていました。

私が意識したのは、遊びを突然終わらせるのではなく、寝室へ移動すること自体に楽しみをつくることでした。

ただし、遊びが盛り上がりすぎて、かえって寝る時間が遅くならないようにする必要もあります。

理学療法士パパとして考えた「寝る準備が進まない理由」

ここまでを振り返ると、娘は着替えや歯磨きそのものができなかったわけではありません。

遊びたい気持ちが強く、次の行動へ切り替えることが難しかったのかもしれません。

理学療法士として身体や動作を観察する立場から考えると、興味深かったのは次の3つです。

① 言葉だけより、動作が見える方が分かりやすかったのかも

「早く着替えて」と言われるだけでは、娘は動きませんでした。

でも、私がパジャマを着る姿を見せたり、歯ブラシを動かしたりすると、同じ動きを始めました。

目の前にお手本があることで、次にすることを理解しやすかった可能性があります。

これは運動学習で考える「動作の観察」にも通じる部分です。

ただし、今回の娘の反応だけで、その効果を科学的に証明できるわけではありません。

② 「やらされる」より「やってみたい」が大切だったのかも

美容室ごっこでは、娘がお客さんや美容師になりました。

ドライヤーをただ当てられるのではなく、自分も参加できることが楽しかったのかもしれません。

一方的に指示されるより、自分で役割を選べると取り組みやすくなる場合もありそうです。

③ いちばん難しいのは、遊びから寝る準備への切り替えだったのかも

パジャマも歯磨きもできる。

でも、遊びをやめるのは難しい。

当時の娘を見ていると、そんな印象を受けました。

これはあくまで家庭での観察であり、娘の心理や発達を専門的に評価した結果ではありません。

それでも、親としては「できるのにやらない」と決めつけず、何が行動の邪魔になっているのかを考えるきっかけになりました。

布団に入っても寝ない日は、しりとりと学校の話

なんとか寝室に到着。

電気を消して、ようやく寝る時間です。

ところが……。

「ねえパパ、今日学校でね……」

今度は娘のおしゃべりが始まります。

「うんうん、そうか。楽しかったんだね」

話を聞きながら、背中を優しくトントン。

ときには小さな声でしりとりもしました。

「りんご……」

「ゴリラ……」

「ラッパ……」

少しずつ返事が遅くなります。

そして、

「パ……パ……ぱ……ん……つ……」

いつの間にか眠っていました。

あれだけ元気だった娘が、すぐ隣で静かに眠っている。

その寝顔を見ると、私もほっとします。

言葉遊びでかえって盛り上がる子もいるでしょう。

わが家では、声を小さくしてゆっくり話すことが合っていたように感じました。

日中に体を動かした日は、寝つきがよかったことも

それでも、なかなか眠らない日はあります。

当時の私は、

「今日はあまり体を動かしていなかったからかな?」

と考えることがありました。

そこで、休日や仕事から早く帰れた日は、夕食前に外で遊ぶこともありました。

公園でボールを投げたり、鬼ごっこをしたり。

鉄棒や縄跳びに挑戦することもありました。

「パパ待ってー!」

娘を追いかけたり、逆に追いかけられたり。

親子で楽しく体を動かした日は、布団に入って数分で眠ることもありました。

ただし「疲れさせれば眠る」とは限らない

ここは理学療法士として、少し補足しておきたいところです。

厚生労働省の『健康づくりのための睡眠ガイド2023』では、小学生は9〜12時間の睡眠を参考に確保することが推奨されています。

また、朝に日光を浴び、朝食を取り、日中に運動することも勧められています。

一方で、寝る直前の激しい運動は睡眠の質を低下させる可能性があります。

つまり、重要なのは無理に疲れさせることではありません。

日中は楽しく体を動かし、夜は落ち着いて過ごせる生活リズムをつくること。

わが家でも、運動した日と寝つきがよかった日が重なることはありましたが、それだけが理由とは断定できません。

学校での出来事や、その日の気分なども影響していたのかもしれません。

【縄跳びの練習や親子で楽しむ運動の記事】

小学生が寝る準備をしてくれないとき、家庭で試せそうなこと

わが家の経験を振り返ると、大切なのは毎晩すべてをゲームにすることではないと感じます。

例えば、次のような工夫です。

  • 着替えを嫌がるときは、親がお手本を見せたり、遊びの要素を取り入れたりする
  • ドライヤーが苦手なら、熱さや音に配慮しながら、子どもが参加できる方法を探す
  • 歯磨きは楽しく始めつつ、保護者が磨き残しを確認する
  • 寝室への移動は、遊びを突然中断するのではなく、あらかじめ終わりを知らせる
  • 日中は体を動かす機会をつくり、就寝前は落ち着いて過ごす

特に、「あと少しで遊びは終わりだよ」と事前に知らせたり、毎晩同じ順番で寝る準備をしたりする方法は、わが家の体験から発展させて試せそうな工夫だと思います。

ただし、これは追加の提案であり、当時の娘に試して効果を確認したものではありません。

【子どもがお風呂に入りたがらないときの親子の工夫】

小学生の寝かしつけで気をつけたいこと

子どもがなかなか寝ないと、親としては焦ります。

しかし、毎晩ゲームを増やして寝る時間を遅らせてしまっては、本来の目的から離れてしまいます。

まずは翌朝の起床時間から逆算し、十分な睡眠時間を確保できるようにしたいところです。

また、睡眠には個人差があります。

なかなか寝つけない状態が長く続く場合や、強いいびき、睡眠中の呼吸の異常、日中の強い眠気などがある場合は、生活習慣だけの問題と決めつけず、小児科などで相談してください。

まとめ|早く寝かせることより、寝る準備に向かえる工夫を

小学校1年生だった娘との寝かしつけ。

当時の私は、毎晩のように「早くして!」と声をかけていました。

でも、そんな私の言葉よりも、パジャマ競争や美容室ごっこ、パパ新幹線の方が娘には伝わることがありました。

着替え、歯磨き、寝室への移動。

一つひとつは小さなことですが、仕事を終えた親にとっては、なかなか大変です。

だからこそ、全部を完璧にしようとせず、娘が楽しく参加できる方法を探していました。

もちろん、毎晩うまくいったわけではありません。

それでも、最後に娘の寝顔を見ると、

「今日もなんとか一日が終わったな」

と感じたものです。

寝かしつけは、子どもを無理やり眠らせる競争ではありません。

十分な睡眠時間を大切にしながら、親子で無理なく続けられる方法を見つけていきたいですね。

皆さんのご家庭では、どんな工夫で寝る準備を進めていますか?

よければコメントで教えてください。


参考資料

※本記事は、娘が小学校1年生だった頃のわが家の体験を振り返ったものです。個々の子どもに同じ効果が得られることを示すものではありません。

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